2012年12月27日

任侠ヘルパー

ややや、これをまとめておかないと年が越せないとは思っていたんですが
まとまらないのです、正直なところ。

昨日仕事を納めてきたので、本日、新宿ピカデリーで3回目を観てきました。
明日からは早朝の一回上映になるそうなので、多分劇場で観賞するのは今日が最後になると判っているものの。
感想がまとまらないのですよ。

痛いんです。じりじりと。重いんです、ずっしりと。
そしてアニキの視線に突き刺されて、また痛いんです。
この話はファンタジーであってはならないと思うんですが、リアル過ぎるというのもあります。
眼をそらすことの出来ない介護の現場は事実を突き付け、
実際には見ることのない(と思われる)裏社会では、シノギの取引はあんな形でされていると思われるし、
葉子さんちのぼろいバンも、荒れた生活感の部屋も、小道具ひとつとっても、差し出されるタバコ、転がるチューハイの缶、炊き出しで食されるカップ麺。全部実在する本物。
リアルの映像には、リアルな任侠者がいないと成り立たないのであって、それが見事に実現した。
とても完成度の高い映画が出来た。ばんざーい。それだけなんですけど。
何が困るかと言うと、「ガワがクサナギなだけ」の、翼彦一がスクリーンに現存するのであって、それはテレビシリーズからずっとクサナギの中に生きていて、
いま2012年年末現在、彦一の憑依がとれた「可愛いつよぽん」状態のクサナギさんが普通にテレビでSMAPをやっているので、こちら側の切り替えが出来ないのです。テメエ殺すぞババア!とか絶対笑っちゃって言えないような。

文句を言わせてもらうと、舞台とぶつけないで欲しかった。
舞台(素晴らしかったのですよ)の柳原は、ちょくちょく素をのぞかせるので可愛くなっちゃってもまあ許せたんだけど。
重くて深くてずっしりどーん、みたいなのを、舞台と映画、続けて観ることは私には正直無理でした。
しかも両方ともずっしりどーん、と香川照之さんが共演されているし。
ばらして頂ければ、ひとつずつ吟味して、納めることが出来たはずだよなあ。
前にも舞台とドラマ重なった時あったけどさ、ファンの体力も考えてくれよ、というね。
基礎体力ないもんでついに本音が出てしまいましたあ(笑)。ライブもあったし。
元から「クサナギ成分の過剰摂取は体に悪い」論者なので、許して下さい。

ほんもんの極道、なあ。なれちゃったもんなあ。
ラストシーンの小さな笑み〜デリコのエンドロールの流れに鳥肌立ったんだよなあ。
でもこれ感想になってないよなあ。
でも書いとかないと、気持ちの整理もつかないよなあ。

感想が書けない、という意味で、トラウマ映画になりました(え)。
という、戯言でお茶を濁してしまって申し訳ありません(すごすご)。


posted by NEMUKO at 18:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | クサナギツヨシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月21日

榊原大&セレブ弦楽四重奏団 クリスマスコンサート2012

キリスト品川教会グローリアーチャペルにて。

まあなんだけど私、隣のホテルで披露宴を挙げましたのな。
品川に母校があるので、そこの小チャペルで式を挙げましたのな。
なので、品川教会にお世話にはなりませんでしたのだな。キャパでかいし。

大ちゃんにフォーリンラブして、明けてその年初のライブがこんな感じでして
その時にバンマスによって命名された「セレブ弦楽四重奏団」が、今年4年ぶりに集まってくれました。

いやあ
品が上、と書いて上品。
質が上、と書いて上質。
雅が優れる、と書いて優雅。などなど。

榊原大さん、御年45、不惑も半ば。
20代の頃はエリートのやんちゃ、な感じの音楽を繰り出しておられましたが(ラップとかやっちゃって)
震災を境に「アッパーな曲が書けなくなった」との告白の後、その音楽は一層深み重みを増した、大人の演奏になられました。

つうかさあ、そのおぐし!
ふっさふさで、ばりばりブローされたてのチャッパ(え、使わないこの言葉?そうなの?)に
白Tノーカラーのジャケットに黒皮パンという。どこぞのTK氏とそう変わらない出で立ち。
変わらない細身。「ちょっと太らないと、俺ガリガリのジジイになるよ」って。なって下さいよ、ぜひ!

セレ弦の方々の演奏も一層こもったものになって。うまーい!じょーずー!ここちいーい!
ヴァイオリン真部裕さんと藤堂昌彦さんは、いきものがかりのバックで全国回っておられたそうだし
真部さんは、泣く子も黙りこくって何も言えない今年のクサナギツヨシの「唐獅子ぼーたーんー♪」の弦担当であられたし、
ヴィオラ室谷光一郎さん(大先生の肩書が取れた)も、チェロ田井智紀さんも、独特な演奏スタイルで疾走する、素晴らしいカルテットでした。
とくに、一緒に行った友人エリザベス(仮名)は、坊主頭のチェリスト田井さんに興味を丸ごと持っていかれたみたいで。
田井さんは「23区内なら自転車でチェロを担いでどこへも移動する」ことで名を馳せてましたが、2台続けてトンチャリの目にあってしまったそうで…ひでえや、しかもママチャリ…スタジオへの移動手段という、ミュージシャンの生命線を左右すんなって話で。

クリスマスコンサートなので、チャペルで、ツリーで、ピアノがセンター(いつもは上手)で、大ちゃんが「俺が自腹で検索して用意した」白い譜面台で、照明とかビジュアルも綺麗でした。
クリスマスソングメドレーで「恋人たちのクリスマス」のイントロ(ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ…以前にもやったので割愛)も生演奏で聴けてすごい満足。

大ちゃんの品川チャペルの冬コンサートというとアンコールの出し物で有名ですが。
私の覚えている限り、ハンドベル、リコーダー。に次いで
今回用意されたのは「ハープ」でした。

ハープを弾く女性にはひとつのイメージがー♪(三谷幸喜「オケピ!」より)

いつぞやクサナギさんが背負った天使の羽と、天使の輪っかを頭につけた妙齢のアイドルでも何でもないミュージシャンが、恐る恐るな感じで自分の守備範囲外のハープの合奏。
芸大出、主席だろうが除籍だろうが、このアマチュア感がたまんないんです。

楽しかったー。
最近終演後の舞台写真撮らせてくれなくなってつまんなーい。

エリザベスと、近所の駅だと遅くなるから、と品川でイタリアンバルでちょっとつまむつもりが
話が盛り上がり、ひいては腰が重くなり。
気付いたら最寄駅からの終バスに間に合わずタクるはめに…ここにきて、4時間プラス規制退場のすまっぴライブを越してしまうことになるとわ。
ベスはいい奥さんなので、朝5時半に起きてお弁当を作るそうです。今日辛かったでしょう。ごめんねえ!!!!!

挟み込みチラシの情報から、来年3月のチェロ柏木広樹、ピアノ榊原大、ヴァイオリンNAOTO各氏のチャリティーコンサートの開催を知り、あんまりいい席ではないけれど今日押えました。まあ美味しいモノを目の前にぶら下げて来年も頑張ろうと。
その頃次の職はまったくあてがないし、何を考えているのかは判らないけどねえ…

コンサートの幕開けは、弦オンリーでNHK朝ドラ「ファイト」のサウンドトラックから「疾走」続いて「ファイト・メインテーマ」でした。
大ちゃんなりの執行猶予明け酒井法子頑張れ記念だったそうです(笑)。
そらそーだわなー、自分の仕事汚されたんだもんなー、仕事当時、大学同期の葉加瀬氏に「いーなーのりぴーと会ったの会ったの?」言われたそうでしたしなー。

音楽も演劇も、今年はライブ的にはとってもとっても恵まれた年でした。
大ちゃんで締め、と思っていたところで、まさかのガールズユニット(しつこげ)トマトゥンパインの散開宣言。
チケットとれちゃったので(激戦のところごめんなさいニワカでしかもおばちゃんで)29日散開ワンマンライブに西麻布に詣でます。
WADAちゃんが可愛いんだもん。娘でもおかしくない年齢なんですけど…
posted by NEMUKO at 14:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 榊原大 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月05日

中村勘三郎さんのご冥福をお祈りいたします

今朝6時台に、訃報を聞きました。
病魔に打ち勝ち、お元気に舞台に戻って下さることを楽しみにしていましたのに。

2003年にシアターコクーン「ニンゲン御破算」、2006年に中村勘三郎襲名披露公演を拝見しました。
僭越ながら、感想を残させて頂きます。内容は中途半端でお恥ずかしいですが。

多くを観ることは叶いませんでしたが、幸せな経験をさせて頂きました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
posted by NEMUKO at 22:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

トマパイまみれ

一昨日からずうっと引きずっています。今年夏から引きずってます。これは恋?


トマパイオフィシャルなので、しばらくはほっといてくれると祈りながら。
右のショートの、緑色の子、WADAちゃんが押しなので、WADAちゃんしか観てないかもしれませんが。
超ツボなので貼ってみました。

多幸感、それに尽きると思います。幸せ。
posted by NEMUKO at 15:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | NEGOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Tomato n'Pineのこと

11月17日。3人組女性アイドルユニット、トマパイことTomato n'Pine(クリックすると音出ますよ注意)が、今年12月29日で「散開」すると発表がありました。動揺していますまだおさまりません。

すみません万障繰り合わせることができず、週末に任侠ヘルパー祭りに参加できませんでした。
以前は舞台挨拶皆勤していたこともあったんですがねえ(遠い目)今週末にがっつりと。濃そうで、心に余裕がないと観られなさそうだしね。22日に僕戦の舞台も観るしね。これも濃いしね。

で、トマパイですが「なんでいきなりそんなアイドルを」みたいな感じですが、はまっちゃいまして。
もともと私がTBSラジオリスナーで、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」とか、「ザ・トップ5リターンズ」など、時間が許す限り(最近許してくれないのでポッドキャストで)聴いているんですが、そこで耳を引っ張られたのが、音楽プロデューサー、ジェーン・スーさんでそのキラーフレイズの豊富さとぺしゃり力のハンパなさに一気に虜になりました。今火曜日午後6時から2時間おしゃべりしています。
そのスーさんがプロデュースしているのが、トマトゥンパイン、トマパイちゃんなのです。
スーさんは作詞にも関わっているので、その世界観とアイドルソングがどうマッチするのかも興味があり、今年8月に出たファーストアルバム「PS4U」を購入しました。そして、聴いたところ

ネバーエンディングヘビーローテーションとなりましたあー。ふう。

楽曲が素晴らしいんですよ。詞も曲もただひたすら、上品なガーリー。キャッチコピーが「戦わないアイドル」をうたっていて、なるほどなあ。という「歌で勝負」というガールズ。HINAちゃんとYUIちゃんとWADAちゃんの3人組。
このPS4U(ポップソングフォーユー)が、業界でえらい高評価を得たらしく、まあ観てる人は聴いてもいるんだなあ、と。アイドルヲタで有名なタワレコ社長からどこぞの新聞で絶賛されてたのをついったで発見したものです(ソースが曖昧ですみません)。スーさんも事あるごとに「ガールズがガールズが」としゃべったりつぶやいたりしていて、とても可愛がっておられるようでして。
アルバムばっかり聴いていたので、せっかくのMVのDVDをしばらく観ていませんでしたら、またこれがかわいーのなんのって。女の子って髪型が変わるから、HINAちゃんとYUIちゃんの区別がなかなか付きませんでしたが、目鼻立ちのはっきりしたWADAちゃん(髪が短い子)が押しメンとなりました。


ファーストアルバムが絶好調だったのに、いきなりの散開発表に茫然となり、久しぶりにPC立ちあげてYouTubeの旅に出ました。ライブ映像が多く、狭い会場でよちよちと踊るガールズが頼りないやら可愛いやらで、ライブで観たらまたちょっと感想変わるんだろうなあと思いつつも、年末なんて突然で、残念ながら私にはもう機会はありません(涙)。
押しメンのWADAちゃんはまだ20歳で、事務所との契約を終えるそうなので芸能活動もお仕舞いになってしまう可能性も高いのにまた落胆してしまい、あーうー…

ガールズに楽園行き列車に乗せてもらったのに、もう少しほっこりしていたかったなあ。
ガールズの未来に幸あれと、おばちゃんは頂いたプレゼント携えて、ヘビロテを続けることでしょう。
アイドルって、ムズカシイのね、ほんと。WADAちゃーん!
posted by NEMUKO at 11:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | NEGOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月04日

ぼくに炎の戦車を



11月3日 赤坂ACTシアター 初日

飽くまでも初日なので、ネタバレ徹底回避の感想です。

これは、鄭義信さんの舞台です。
主演に据えられたのはクサナギツヨシですが、クサナギの為の作品ではありません。
鄭さんのソウルが込められた舞台です。

舞台は1900年代の、日本が韓国を統治下においていた時代の朝鮮。
放浪芸の集団の、華やかな芸で幕が上がる。
芸団の座長となる男(チャ・スンウォン)と、親朝派の教師柳原(クサナギツヨシ)が触れ合い、100年、200年語り継がれる物語が始まる。

余談ですが、私は学生時代、日韓関係を歴史から紐解くというテーマのゼミに属していました。
聞こえはいいですが、一期生で、属する学生は落ちこぼれで、バカばっかりでした。
3年生の終わりに、韓国に3週間の研修旅行に行き、現地の学生との触れ合いも体験しました。80年代の終わりです。
その時に日本語を学ぶ学生が、「日本は素晴らしい国です、でも10年20年先には、私たちの国が追い越します」と澄んだ目ではっきりと「日本語で」私たちに宣言しました。ぞっとしました。忘れられません。

そして2012年。果たしてそうなりつつあります。
日韓関係が怪しいこのご時世。この舞台は「危ないんじゃないか」と、普通に懸念しました。

日本文化が韓国に流れることを不文律で禁じられていたのは、実はつい最近まで。
日本で韓流がブームになったのも、ほんの10年くらい。文化の視点で見ても近くて遠い日韓関係。
クサナギさんが「チョナンカン」を始めたのは2001年。韓流よりももっと前。
人が興味を抱いたモノにハマるのは、光速よりも速い。クサナギさんの韓国語はあっつう間に上達し、日韓の橋渡しを、確実に果たした。
のが、今回の舞台の成果ではないだろうか。

「チョナンカン」でインタビューをした、ある俳優さんが、今回自国でも体験しなかった初舞台を踏んだ、チャ・スンウォンさんです。
今回これがご縁となって初舞台のようです。モデル出身で、背も高く声も良く、かっこいい俳優さんでした。
並ぶとクサナギさんと、頭ひとつ差がありました。
クサナギさんは、教師で、メガネで、ひよひよですが、強固な物を内に秘めた役どころです。

日本が韓国を支配していた時代の話を、政治も経済も弱った現在の日本で日韓関係をどう読みとるのか。
義信さんの答えは、この舞台に込められていると思います。
高評価をもらったという「焼肉ドラゴン」を、私は知りません。
かつて、そして今でも日本と韓国の関係はいいものではないでしょう。でも、人を信頼することで、肩を組み、抱き合い、涙することはあるのです。国の堺はないのです。

休憩挟んで3時間半、長い芝居です。共演陣もあるので、長くならざるをえないのかもしれません。
クサナギ目当てで行くと、奴の出番はそう長いもんではありません。
あるのは人間の思い。芝居。そのものです。

共演陣の香川さんの体を張った演技、広末さんの可憐な存在感。
アンサンブルも多数。共演陣の数だけ物語があり、誰をとっても魅力的なキャラクターが存在します。

あー、結構ムズカシイことひねくりまわしちゃったんだけど。
実のところ、古くから親しくしている大切な友人が、スンウォンさんの大ファンでwww
友人周りのスンウォンファンの方々が、眼をキラキラさせて想いを語っているのを見て、かつての自分wwwを反芻してみたりして。出待ちなんかしてみちゃったりして。
「えーSMAPファンってそんなに大変なんですかあ」とか言われてしまいましたよー、はい大変です(おい)。クサナギさんだけで、ちょっと前までライブに振り回され、舞台があって、あとちょっとすると映画も公開なんですよー。
比較的ホットなスンウォンさんファンの方々の笑顔を目の当たりにして、こっちも幸福感のおすそ分けにあずからせて頂きました。

本日、相方が実家に寄っているため、調子に乗ってこんなド深夜まで夜更かししている私なのでした。
明日の舞台情報番組で、より沢山のお客さんが舞台を観てくれますように。

幸せな人の顔を見られて、幸せな夜でした。
お休みなさい。
posted by NEMUKO at 01:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | クサナギツヨシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月31日

どういうつもりだG-Clef

あれから20余年。
ベスト盤が、こんなんなんですもの…
posted by NEMUKO at 23:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 榊原大 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

こんばんは、父さん

10月29日 世田谷パブリックホール 二兎社公演 永井愛作演出

2001年、私はこんな舞台を観ていました。大好きで再演も観、テレビドラマになった時も喜んで観ました。
「こんにちは、母さん」

あれから10年以上が経ち
「こんばんは、父さん」となれば、それはもう観るに決まりでしょう、と思い。
父 平幹二朗(初見)
息子 佐々木蔵之介(初見)
取り立て屋 溝端淳平(初見)←よかった、若手が生きる舞台はいい!

幕前、永井さんが書籍物販でサインをされていたので、「こんにちは、母さん」の戯曲(もっているのだが、母に貸したまま帰ってこないので…おかあさーん)を購入、サインを頂きほくほく。

お話は地味でした。
とうに手放した、廃墟と化した町工場に忍び込んでくる父。
闇金に手を出したらしく、若い男が取り立てに追ってくる。
取り立て屋に連絡先を知られてしまって、自慢のエリート会社員の息子に電話をかけられる運びになってしまい
なぜかかけた先の息子は、すってんてんになって、工場に先に住みついていた。
10年、音信不通だった父と息子の物語。

世情を反映してか、まあしょっぱいことこの上ないシチュエーションでしたが
脚本がしっかりしていて、役者が安定していると、安心して観ていられますね。
私は二人姉妹なので、父と息子の関係性は実際どんなものか判らず憧れはあるのですが
父が息子に期待するもの、息子が父に憧れるもの、地味ですが沁みました。


思いが行きつく先は
結果的に「早くに亡くなってしまった母」であること。
オトコはなんのかんの言ってダメなんだなー、最後に強いのはオンナなんだなー的な。
「こんにちは、母さん」のお母さんが、息子がびっくりするくらい活き活きと生活を送り、老いらくの恋なんかしちゃっていることから見ても、女は強い、ということか。

最後に、カップ酒で母さんに乾杯。

平日昼公演は、客層がシルバーで、下手すると「笑わなくていいところで無理やり笑う」客層だったりしますが、本日のお客さんは上品で、そういう意味でも安心して観劇できました。

地味でしたが(3回目です)、リアルで、丁寧な、いい舞台でした。

そして金曜日に「オウム事件」をモチーフにした芝居を、土曜日にはクサナギさんの舞台初日を観るですよ。
2連ちゃん、前者は濃そうだぞ、だいじょーぶかなー。
posted by NEMUKO at 18:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月15日

赤いシャポーの味の素

まあ、ご存じないですよねwwwふるすぎ

週末SMAPコンサート、味の素スタジアム2Days。
正直、味スタをなめていました。10年前の記憶から、飛田給駅に降り立ってから会場まで綿々と続く人の波は覚えていましたが、スタジアムに向かう人たちを前を向けるとこれほどの迫力だったとは。
というのは、軽い気持ちでチケット会場渡しの友人に「ゲートで4時にねー」なんて約束しちゃったら、続々と押し寄せる人人人で、絶対会える、見つけられる気がしなくなっちゃったのでした。最終的にはちゃんと会えましたがね。昔の勘ってあてになんないものなのね。

13日は下層スタンドの、ドームでいえば三塁側前方のいい席で、初っ端からトロッコで結構な大きさのメンバーを肉眼で観ることができて嬉しかったです。スタンドなので全体も見渡せるし。ただ、思い出したのが、基本オトナシク観ていたつもりが、メンバーが目の前に近づいてきてくれると

「叫んでいるわたし」

の存在は、まだ確かに残っていたのでした。まー、そうだったわあ。年甲斐もなくとも思いつつ、沁みついちゃってるんだものねえ。
日替わり曲「OverFlow」

翌14日は、気付けばまさかの雨!不安な中ついた席は、上層スタンド三塁側の、上から数えて3列目www
チケットお譲りした方に申し訳ない!どこまで登れば席につくの?的な。でも本当に全体が見渡せ、豆ップではあっても米ップではないくらい。スタジアムは存外観やすい。
難を言えば櫓被害と、屋根が近いので歓声が跳ね返ってきて、ちと耳に優しくなかったのが。
特に慎吾ソロ「Monster」でやまぴーが登場した時すごかった。割れんばかりの歓声で、ちとびっくりしたのと、パワーのおすそわけをもらったのもありました。

序盤、ライトに反射して雨が随分強く降っていたようで、これは剛のバク転は残念かなあ、と思ったものの、雨が落ち着き、スタッフの方々の懸命な除水作業が功を奏して、ラスト近くで見事キメ!順を追ってあの人が40になってもバク転を観せてくれることができるでしょうか(ちいさなねがい)。
「唐獅子牡丹」の時はダンサーの女性がヒールが滑ってこけちゃったのを抱き起して、オトコ前でした。雨天決行とはいえ、ダンサーさんも大変でしたよねー。前日がいいお天気だったのに。
日替わり曲「はじまりのうた」2日とも大満足でしたん。

味スタで追加曲が「DearWoman」、14日ダブルアンコで「俺たちに明日はある」と「笑顔のゲンキ」。
終演9時。わお、4時間?

終演後、バス乗り場まで道に迷いつつ(ダメダメ)、直通バスで駅に出て、「GIFT」というすてちな名前のカフェーに行ったのはいいけど、貸し切り状態で私たち2人だけ、というwww同じ思考回路の方がいると思ったのに。
ネットで交流があったものの初めておめもじする剛ファンの方と、比較的ゆっくり(私の帰りの足の時間まで)お話しできて、これもまた嬉しい出会い。本当にありがたいです。

これで私の今年のライブはおしまい。と油断していると、舞台の幕が上がります。
その間に私芝居2本入れちゃってるんだよなー(遊び過ぎだろ)。
たまの休みなので、だらだらと書いてみました。これは決してレポではなく、「感想文」ですので、よろです。

また(さ)来年!楽しみにしとんぜ!!!
posted by NEMUKO at 12:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | クサナギツヨシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

鍵泥棒のメソッド

邦画派ですwww

春のドラマ「リーガル・ハイ」がすっごく面白くて、堺雅人祭りが続いていました。
ゆえ、ずっと観たいなあと思っていて、「桐島、部活やめるってよ」のようにいざという時に上映館がない(つうか選択肢がない)(行こうと思えば行ける)(でも諸事情でry)のはもったいない、と思って、今日観てきました。

不思議なタイトルは、劇中でなるほどお、となる演劇好き。
舞台発の映画化かな?と思うくらい演劇的な映画でしたが、脚本監督の方は若手で数々の賞をとっているらしく。若い才能素晴らしい。
脚本がものすごく緻密に「んなことありえねえよ」(PRICELESSのサブタイトルではありませんよ)というお話を、限りなくリアルに近く描いているので、ありえねえ話がすっと軌道に乗ってあれよあれよ、という感じ。
またメインの4人の役者が個性派揃いで、個性出し過ぎで、はまることはまること。
売れない貧乏役者の堺雅人
記憶喪失の殺し屋の香川照之
むんぬすごく計画的に婚活する女の広末涼子
えらい色気のある裏の社会の恐い人の荒川良々
みんなにはくしゅー!!!

堺雅人はいろんな色に染まる。
役者役だけに、いろんな役に染まる役にも染まった。祭れ祭れー。
香川さんのジキルハイドな役どころも素晴らしい。The役者。待て劇場版任侠ヘルパー。
あんだけスキャンダラスに華やかな私生活を送りながら、なおも清純派(のどんづまり的な役どころ)の透明感を持ち続ける不思議な女優、ヒロスエ(役名だけ、なんとかなんなかったのかにゃ)。
かつてテレビブロスで木村拓哉を抜いて「好きな男ナンバーワン」に輝いた、いつものシュールさと違う、いろっぺえ恐さを醸した荒川良々。

お話は広がるだけ広がって、最後見事に落ちる。
ずっきゅん。

香川さんとヒロスエさんが、次にクサナギさんと同じ板の上に乗るなんてー!超期待ー!初日と真ん中らへんと東京楽日の昼公演ゲットだぜー!

と、手を変え品を変え続く祭りに踊らされる2012です。
ACTシアターに始まり、ACTシアターに終わる、みたいな。


…でもやっぱ、桐島、観たいってよ(だから邦画派なんです)
posted by NEMUKO at 23:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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