2014年04月29日

Late Great Jon Brokering

2014年4月20日、私の大切な恩師であり、友人であるJon Brokering氏が亡くなりました。
57歳の若さでした。

ついこの間のある晩、先輩から件名なしのメールがきて「誰かから連絡きた?」とあり、
またまたー、と思った私は「今度誘ってくださいよー」くらいの返信をしたら
「いい話じゃないんだ、Jonが」とあって。


私が知っているJonの話をします。
神奈川県に住む一介の高校2年生だった私は、1年生の時から見ていたModel Productionという、関東の大学生のミュージカルを見に行き、
題目は「Promises, Promises」(アパートの鍵貸します、のミュージカル版)でした。
今回は演出家がアメリカ人なんだなあ、と思って、果たしてそれはJonでした。
そのころ、20代後半から30代頭のJonは、学生の英語劇指導にとても熱心で、英会話学校MLSでも講師として活躍していました。
女優藤田朋子さんや、宮藤官九郎夫人であるところの八反田理子さんが、そのころMLSの舞台で活躍した時に、ディレクターであったのはJonでした。
MLSの生徒ではなかった私が中学2年の時に最初に観たミュージカルは、「The Sound of Music」で、Captain Trappを演じたのがJonで、正式に言うとJonにあった(てか、観た)のはこの時が初めてです。

時は流れて英語ミュージカルに憧れ焦がれた私が大学に入り、Model Production 86、87とスタッフ、コミッティーで参加し、3年次の88年にディレクターに就いてくれたのがJonでした。
題目は「Rebel without the Cause」(理由なき反抗)。
ジェームス・ディーンの代表作です。
今となってはJonがどこでこの脚本を見つけてきたかは知らないのですが。
2年3年と実行委員(コミッティー)になった私は、早くからJonと打ち合わせを始めました。
杉並区久我山の変な一軒家に、「My House is Your House!」と招き入れてくれ
至る所好きにペイントされていたり、鍵がないトイレは誰かが入ると自動的に音楽が流れたり、ベッドルームが異常に広かったり。
当時Jon独身で、30ちょっと。普通にイケメンで、熱くて優しい、変なところで頑固なアメリカ人。

ここだけの話(ってか、今更なんだかw)
3年になる春に、高校生の頃から憧れたMPのオーディションを受け、ざっくり落とされたことと。
学校の友人後輩先輩がそろってキャストに選出されたこと。
ダブルショックで、夜Jonの家を出たその場で誰も見ていないところで、悔しくて泣き崩れました。だってキャストやりたかったんだもの。
今となれば、その時の私には、必要であったキャストの要であるギャング性も、それを見守る母性的なものも備わっていなかったのでした。

きっぱりと、コミッティーに専念しようと思ったものの、スタッフサイドはどうにもしっくりといかず、首脳陣が固まらず、大道具チーフの中さん(実名w)にすがったものです。
あのとき中さんがいなかったら、舞台は幕を開けられませんでした。
もちろん舞台監督の健ちゃんや塚ちゃんがそのあと頑張ってくれたおかげでもあります。

MPは春の風物詩で、5月の公演が終わったら解散します。
実は89年のオーディションの前にJonから直接「君ががんばり屋だということも、キャストがやりたかったという気持ちもよく分かった。89年のディレクターに紹介するよ」と言ってもらったんですが、さすがに大学4年の就職活動期とゼミ活動に時間を取られてしまうので、丁重にお断りしました。

で、春になってもぞもぞ、就職活動も適当にメンバーでもないのに居残ってリハ場に通っている、という体たらくでw
そして90年初春の、関東英語劇界の伝説となる「AZ」(アズ)の公演へとつながっていくのでした。
Jonはほいほいと、MPの時と同じようにバイクに乗ってAZ1のリハ場に来てくれて、2年後のAZ2の時には(親友のとおるさんがキャストで)(ちゃっかり)(また自分がやりたくなっちゃったから)ディレクターを買ってでてくれました。どれだけ日本の学生と英語劇が好きだったんでしょう。

人生いろいろ流れます。
ESSの人間は基本的に英語を勉強しているので、海外勤務につく人も多く、アメリカやヨーロッパやアジア各国に、日本でも各地に勤務地が広がったので、東京にいる人はすくなくなりました。私は彼らをいいなー、と羨みつつ、日本で英語と会計のおべんきょをしていました。

行き遅れの私が嫁に行った、07年の夏。
先輩に恵比寿である芝居があるよ、来ない?と声をかけてもらいました。
とっくに久我山を引き払い、結婚もして、アメリカやイギリスに行っていたというJonも来るよ、と聞いて久々の再会にちょっとときめきました。
「How’re doing?」
「Fine! How have you been!?」的な、お約束の挨拶が口をついてでました。よかった。
Jonはニホンゴペラッペラナアメリカ人なので、こっちがなあなあの会話をしても理解してくれるのですが、こっちは友達とはいえ生徒なので、英語で話します。
「なんでまだそんなに英語で話せるの?」とJonに聞かれて
私は「だってしゃべるのがすきなんだもの」って返しました。

英語を勉強していてよかったと思った瞬間でした。

その後またJonがアメリカに行っているよ、と聞いて。
3年前の秋、また学生の英語劇大会でJonを見かけて
「Jon! いつ帰ってきたの?」
「去年だよ、またあとでね」
「See you!」

それがJonと私の最後の会話でした。

Jonの病魔は、Cancerでした。
それも再発ではなく、原因もよくわからない難しいCancerで
ご家族でも、Jonと奥様とだけで、娘さんにも息子さんにも内緒にしていて
ましてや親友の、とおるさんにも伝えるな、とのJonの強い意志で。
痛みに苦しんだことでしょうに、Jonは、Cancerは僕の友達なんだ、と
すっごいポジティブに向かい合い。

逝ってしまいました。

泣いたよ。めちゃめちゃ泣いたよ。
でも、あなたのおかげで20年ぶりとかに会えた友達もいたから
気が付いたら笑っていたよ。すごいしゃべっていたよ。
あなたが見ていた私はものすごいおしゃべりだったものね。
しゃべんなきゃ私じゃないかもね。

今はネット社会で、便利なツールがあったもんで
繋がりにFacebookに手を出してみました。
みんながJonについて、思いの丈を語っています。
人はみんな生まれて育ってやんちゃやって落ち着いてやがて老いて逝く。
そのタイミングは、Jonの場合ちょっと早かっただけでしょう。
もっと前に神様に召された仲間もいる。
私たちも少しの間悲しんで、そしてまた各々の生活を営んでいきます。
見守っていてください。

Rest in Peace.
My dear Jon Brokering.
From Hiromi
posted by NEMUKO at 22:29| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月27日

ART

2013年8月25日昼公演千秋楽 東京グローブ座

グローブ座って何年ぶりだっけなーと、開場前からうろつく。
前に開場だった反対側に回されて、だっけなー、と従う。
女性客がにぎわうにぎわう。

ARTは、思い出深い作品です。
1997年秋にロンドン一人旅した際に当たりつけて行ったコメディ。
1999年くらいに市村正親、益岡徹、平田満で初演。
2001年に市村正親、升毅、平田満で再演。

お芝居にとちくるってた時期でありましょう。
平田満にとちくるっていた時期でありましょう(今でも大好き)。
主人公セルジュが白い背景に白い線が三本引いている画を、高額で買った。
そこで親友が、友情崩壊になるくらいの大討論をかます大騒ぎになるお芝居。
堅物セルジュ、皮肉屋マ-ク(今回マルク)、おとぼけイワン(今回イヴァン)

最初にチラシを見て予想していた配役はまるっきりハズレました。
マルクに萩原聖人さん、セルジュに須賀貴匡さん、イヴァンに山崎裕太さん。

ホンがものすごくいい。
だからもう15年越しに観に行きたいと思ったんだな私。
3人の親友同士の男が、一人のちょっとした言葉に反応して、とんでもない発言するなんか。
キャラがたっていれば尚更。

なんだけど。
最初の配役の並びで、あ、この人この役だ、って思っちゃったから(おばちゃん発想ですかね)
当日明かされた配役でちょっとびっくりして。
しいて言えば、山崎さんのイヴァンとか、想像してないから(ボケキャラなの)
ちょう見せ場の台本3ページくらいにわたる長台詞を途中でまるっきり噛んじゃって
残念極まりなかったのでした。
いや、そんくらいでこの舞台の評価を下げることはしませんが。
2000年周りの松竹舞台を観た(ついでにロンドンでも訳わかんないまま観た実績だけあり)身としては
役者が若いかなー。
もちょっと重みがあったらなー、という感想でした。

ヤスミナ・レザの丁々発止の脚本の面白さを、といったら
ポランスキー作品の映画「おとなのけんか」をご覧ください。
この作品の舞台(SIS作品)「大人は、かく戦えり」は私にはちょっとヒットしなかったんですが。

いい芝居を、いいコンディションで観たいなー。
来週は、「ART」再演と殆ど同時期再演「悪霊〜下女の恋」の再再演です。
初演松尾ちゃん、再演クドカンが演じたタケヒコを、らぶりー三宅弘城が演じます。
がんばれWeekday、仕事でハイテンションな分、フリータイムでへろへろな私ですが。

まじに私、何事も、いいコンディションで。
早く寝よーっと。
posted by NEMUKO at 22:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月14日

終戦のエンペラー 試写会&ティーチインイベント

私はもとからゴダイゴが好きから始まって
14,5くらいから彼らの英語の詞を書いていた奈良橋陽子さんに心酔し、今に至っています。
大学入学と共に、彼女が演出する学生英語ミュージカル、Model Productionに参加し
18で酒も飲まずに泣いて笑って、幸せな学生生活のスタートを切りました。

そして今日、そのとき以来の友人Kちゃんに誘ってもらって
奈良橋陽子さん野村祐人さん親子プロデュースの、日米合作のハリウッド映画
「終戦のエンペラー」試写会とティーチイン(質疑応答的な)のイベントに行ってまいりました。

戦記物は今まで何度となく接してきたと思えど、実はあまり詳しくないのはこの年齢の人間の平均的なものと思う程度ではあります(クサナギさんのJAで涙しましたのはちゃんと認識したうえで)。
大抵が戦中戦後の市井の人間がどのようにして生き延びてきたか
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできたか、であって
戦勝国アメリカ側の日本再生の姿勢に関してはあまり触れたものに接していないのでは。

それを斬ってくれました。
私は貝になりたい、一般市民が戦犯として処された話が何度もリメイクされていても
マッカーサーがどんな人物だったか、実際を知る日本人は多くない。

単刀直入に情け容赦ない戦犯探しから始まり。私はドキドキハラハラして画面に見入りました。
誰もが口にすることが出来ない現人神、天皇陛下その人である。
Modest&Dignity 慎み深く誇り高い、ともすると自決も辞さない日本人の国民性を
見事にハリウッドに投影した、と思いました。
そこに、マッカーサーの部下、フェラーズ准将の、日本人女性とのラブストーリーが絡んでくる。

ティーチインで、懐かしい陽子さんと、息子の幼名ジェニカこと、野村祐人さんが壇上に上がりました。
大体が、この話を日本で映画化するのは、いろんな意味でインポッシブルであると。
ハリウッド映画ではまずプロデュースありきで、監督もがオーディションで決められるは当たり前のこと。
スポンサーは、プロデューサーのパッションを受け入れるか否かで選択され(そこで松竹さん)
そこからお金集めがあって、映画が出来るまで約4年で、でも短い方だと。
そういうメイキングのお話を聞かせて頂きました。
あのちっちゃかったジェニカが立派になって(おばちゃん涙)。
歌舞伎役者の片岡孝太郎さんが出演されているのですが、出演交渉にあたり御父君の仁左衛門さんがNGを出したにも関わらず、故中村勘三郎さんが「出たらいいよ、こんな機会は滅多にない」とのアドバイスで出演を決めた、とのエピソードも聞かせて頂きました。

陽子さんは、陽子さんでしたああああああ。変わらない、なんも変わらない。
おばあちゃんになってもちょっと天然でパワフルで超我が道をゆく、陽子さんでした。
懇親会の席で、ちょっこし覚えていてもらって、嬉しかったです。

公開前なので映画の内容は敢えて避けてみましたが(ネタバレ回避さえ苦手になっているのかおら、じぇ)
私としてはすごい衝撃作でしたので、興味がわいた方はぜひ劇場へ。

渡辺謙さんの次は、西田敏行さんをぜひハリウッドへ!って感じで英語がかっちょかったぜ!
posted by NEMUKO at 23:23| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

大江戸りびんぐでっど

歌舞伎座新開場こけら落とし記念 シネマ歌舞伎全作品アンコール上映
大江戸りびんぐでっど



写真は新歌舞伎座。
今日行ったのは、東劇という映画館。

歌舞伎座こけら落とし記念で、3年前さよなら歌舞伎座、と銘打って打たれた公演が
今回記念として上演されたようです。

大江戸りびんぐでっど。
江戸の町に、ぞんびが現れて。2010年12月公演。

当時文春のクドカンエッセイで「不評で席を立つ人がいた」発言があり
さすがに歌舞伎まで足を運ばなかった身としては「あ、やっちゃったのかな」と思ってました。
DVDなんかでソフト化していないので観る機会がなかったので、果てしない連休中に観に行こうと思い立ち。

面白かったよ!

ネタバレもへったくれもですので
江戸の町にゾンビが大量発生。
死人に「くさや」のタレをかけたらゾンビ化して生き返ったとのことで
大量発生したゾンビに仕事を与え、両生するつう話で。
あれ、それじゃ面白くもなんともないか。

しかしですね、クドカン特有のヒューマニティー溢れる、いい舞台だったんです(映像だけど)。
上演当時「けしからん」とかで席を立つ人がいたっていうので
歌舞伎としては異色過ぎたかもしれませんが、演者は全員歌舞伎役者であり(クドカン関係者でなく)、すげー活き活きと演じていたのが印象的だったのです。
音楽も衣装も振り付けも、関係者だっつーたらそうですけどwww

クドカン色は、薄くいろんな幅に効くんだな、と思いました。
本家大人計画の番外公演ウーマンリブでは、地上波では流せない濃ーい毒を撒き散らし
TBSではジャニっこ使って、若い子をターゲットに週末の始まりを彩り
朝ドラは大成功で、可愛い女子高生をお茶の間にお送りし
映画では中学生男子を主人公とする。オノレの投身いわずもがな。

どれひとつとっても、ヒューマニティー溢れることが絶対なんですね。
だから若者からおばちゃんまで、あらゆる世代に打ってかかれる。
師匠松尾ちゃんもヒューマニティーにしてはまったく引けをとらず、
朝日新聞の小説でちょっとずつにやけながら摂取しているわけですが

三陸の海女ネタがあって、あー時を経たいまだからうける、って大笑いさせて頂きました。
(クドカン宮城出身)

ちょっと外れました。シネマ歌舞伎としてはどうなのかな。
「野田版 研辰の討たれ」が今回観られないので
いずれDVDかなー、とちょっと離れてしまった歌舞伎門外漢野田ファンとしては。

新歌舞伎座は威風堂々としていて、
私みたいなへなちょこがお邪魔するのはいつになるでしょうか?
posted by NEMUKO at 22:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月28日

白いリボンの似合う女の子たち

昨年突然私の前に現れて、ふとさらさらと消えてしまった
女の子3人組ユニット、Tomato n' Pine トマパイ。
2012年12月29日に散開してしまったのを見届けに行ったのですが、身長の問題でいかんせん埋もれてしまって(涙)ほっとんど見えませんで。
その時の映像がDVDになりました。

今日ようやくガン観することができ。

かーわーいーいー!
ほんっとにあの時、見えていなかったんだなあとまず個人的なびっくりを回顧し(横のモニターすら見えなかったんだよ)。
散開していなくなってしまったガールズへの思いを強くしてしまったここんところを反芻し。

ガールズのダンスはひょこひょこでよちよちで、どうにも危なげでしたが
最後のライブではしっかりと笑顔で歌って踊っていました。
最近カラオケで楽曲を見つけて嬉しさに歌ってみましたが、これがまたむっずかしいので
素人にこれで踊りながら歌え、てのは、相当ですwww
アイドルは可愛くて歌って踊ってなんぼなんでしょうが。
踊れないアイドルっつうのも新鮮でしたwww@ジングルガール上位時代MVメイキング

Youtubeで検索すると、いろいろ映像も発掘できるのですが
私が好きな「ジングルガール上位時代」は、ライブ映像(初出しっぽい)がひとつだけという。
サビの振りが可愛くて仕方ないんですよ。最近シングル(インストつき)を入手し、あいぽっどでシャッフルして聴いていると当たり率高くなっちゃって、なんか一年中クリスマス気分なんですよね。

推しのWADAちゃんを、どうしても追ってしまうし、可愛くて仕方がないのですが
いま芸名を変えてタレント活動をしていると聞いて、ちょっこし微妙だったりします。
でもDVDの中のWADAちゃんは笑顔と元気いっぱいな姿を残してくれているので
おばちゃんは、満足です。

前にも書いたけれど、トマパイが好きな自分は、おのれのおっさん成分のせいではなく、少女の中古成分が反応していると思われます。女の子の可愛さ。プロデューサーのジェーン・スーさんの女子力の賜物とも思います。
三人の髪を飾る白いリボンは、フリルのドレスと同じく、女の子の永遠の憧れ。

HINAちゃん、YUIちゃん、WADAちゃんの未来が幸せに溢れていますように。
posted by NEMUKO at 21:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月29日

Tomato n' Pine The First and the Last "POP SONG 4EVER 〜散開〜"

私がもし身長172cmあったなら、世界は変わって見えただろう…

トマパイの初の、そして最後のワンマンライブ。
超激戦で、常連でも取れなかった方が多かったというチケット、取ってしまいまして。
西麻布にあるクラブ、ELEVENにのこのこと行ってまいりました。
俗にいう、散開を機に寄ってきた「ニワカ」の1人であり、しかも中年女性おひとりさま。
う き ま し た。

入場待ちまで、超場違い感でどきどきしてしまいました。
そして気付く。今日はスタンディングで、周りは男性ファンしかいない。
私の身長は153cm(伸び損ねた)。
所謂「埋もれ」状態になって、ステージなんか観られないんじゃないか…

先に気付くべきでしたwwwそして見事に埋もれる。
WADAちゃんのお団子ヘアの先っぽしか観えないwww
運が良ければお顔がちょっと垣間見える。そんな状況で

キラキラと舞う小さな星々が観えた気がしました。
ダンスも観たかった(横にあるモニターすらちょっとしか観えなかった)、けど

入り口でサイリウムが渡されました。
ファン有志による企画とかで、「この先もう見ることがないかもしれないサイリウムの海を、ガールズに見せてあげましょう」という企画意図が書かれたメモが付いていました。
普段ドーム5万人規模のペンライトの海を見慣れてしまった、すれっからしちまったこの身に、きゅうと迫るものがあり。

夏にアルバムを購入して、ヘビロテに次ぐヘビロテを繰り返し
ガールズに突然こんなにも心を持っていかれたのは、私の中の「おっさん成分」がなせる業ではなく
「少女の中古成分」がそうさせたんだ、と思っています。
こんなに可愛い女の子の世界、かつて経験したかもしれないふんわりとした世界
彼女たちが、私が昔憧れていたガーリー感を観せてくれたんだろうなあ、と。

何分ライブは最初で最後でしたが、世の中便利になったもので、
YouTubeとかUSTREAMとかで、今までのライブ映像が観られたりする。
今月頭の恒例イベント"PS2U"のライブが、散開宣言後初で、最後になったんですが
急に洗練されて、ダンスも歌も惹き付けるものがあったように観えたんです。
今日の公演がその骨頂だったんじゃないかなあ。何分ニワカなので(だって観えなかったんだもん)。
アイドル戦国時代において「戦わないアイドル」が本当に戦わなくなってしまって
それはそれで、伝説のアイドルになったんでしょう。

本当に本当に、可愛くて、キラキラしていて
もうガールズとしての新たな面は観ることは出来ないけれど、ひとりひとり新たな道をゆく。
キャプテンは君だ!」とアンコール「旅立ちトランスファー」でお別れ。

HINAちゃん、YUIちゃん、WADAちゃん。そしてジェーン・スーさん。夢をありがとう。
そしてこの公演のDVD化を発表してくれて、心から本当に小躍りしたいくらい喜んでおります。

よかったらご一聴ください。PS4U
posted by NEMUKO at 22:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月05日

中村勘三郎さんのご冥福をお祈りいたします

今朝6時台に、訃報を聞きました。
病魔に打ち勝ち、お元気に舞台に戻って下さることを楽しみにしていましたのに。

2003年にシアターコクーン「ニンゲン御破算」、2006年に中村勘三郎襲名披露公演を拝見しました。
僭越ながら、感想を残させて頂きます。内容は中途半端でお恥ずかしいですが。

多くを観ることは叶いませんでしたが、幸せな経験をさせて頂きました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
posted by NEMUKO at 22:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

こんばんは、父さん

10月29日 世田谷パブリックホール 二兎社公演 永井愛作演出

2001年、私はこんな舞台を観ていました。大好きで再演も観、テレビドラマになった時も喜んで観ました。
「こんにちは、母さん」

あれから10年以上が経ち
「こんばんは、父さん」となれば、それはもう観るに決まりでしょう、と思い。
父 平幹二朗(初見)
息子 佐々木蔵之介(初見)
取り立て屋 溝端淳平(初見)←よかった、若手が生きる舞台はいい!

幕前、永井さんが書籍物販でサインをされていたので、「こんにちは、母さん」の戯曲(もっているのだが、母に貸したまま帰ってこないので…おかあさーん)を購入、サインを頂きほくほく。

お話は地味でした。
とうに手放した、廃墟と化した町工場に忍び込んでくる父。
闇金に手を出したらしく、若い男が取り立てに追ってくる。
取り立て屋に連絡先を知られてしまって、自慢のエリート会社員の息子に電話をかけられる運びになってしまい
なぜかかけた先の息子は、すってんてんになって、工場に先に住みついていた。
10年、音信不通だった父と息子の物語。

世情を反映してか、まあしょっぱいことこの上ないシチュエーションでしたが
脚本がしっかりしていて、役者が安定していると、安心して観ていられますね。
私は二人姉妹なので、父と息子の関係性は実際どんなものか判らず憧れはあるのですが
父が息子に期待するもの、息子が父に憧れるもの、地味ですが沁みました。


思いが行きつく先は
結果的に「早くに亡くなってしまった母」であること。
オトコはなんのかんの言ってダメなんだなー、最後に強いのはオンナなんだなー的な。
「こんにちは、母さん」のお母さんが、息子がびっくりするくらい活き活きと生活を送り、老いらくの恋なんかしちゃっていることから見ても、女は強い、ということか。

最後に、カップ酒で母さんに乾杯。

平日昼公演は、客層がシルバーで、下手すると「笑わなくていいところで無理やり笑う」客層だったりしますが、本日のお客さんは上品で、そういう意味でも安心して観劇できました。

地味でしたが(3回目です)、リアルで、丁寧な、いい舞台でした。

そして金曜日に「オウム事件」をモチーフにした芝居を、土曜日にはクサナギさんの舞台初日を観るですよ。
2連ちゃん、前者は濃そうだぞ、だいじょーぶかなー。
posted by NEMUKO at 18:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

鍵泥棒のメソッド

邦画派ですwww

春のドラマ「リーガル・ハイ」がすっごく面白くて、堺雅人祭りが続いていました。
ゆえ、ずっと観たいなあと思っていて、「桐島、部活やめるってよ」のようにいざという時に上映館がない(つうか選択肢がない)(行こうと思えば行ける)(でも諸事情でry)のはもったいない、と思って、今日観てきました。

不思議なタイトルは、劇中でなるほどお、となる演劇好き。
舞台発の映画化かな?と思うくらい演劇的な映画でしたが、脚本監督の方は若手で数々の賞をとっているらしく。若い才能素晴らしい。
脚本がものすごく緻密に「んなことありえねえよ」(PRICELESSのサブタイトルではありませんよ)というお話を、限りなくリアルに近く描いているので、ありえねえ話がすっと軌道に乗ってあれよあれよ、という感じ。
またメインの4人の役者が個性派揃いで、個性出し過ぎで、はまることはまること。
売れない貧乏役者の堺雅人
記憶喪失の殺し屋の香川照之
むんぬすごく計画的に婚活する女の広末涼子
えらい色気のある裏の社会の恐い人の荒川良々
みんなにはくしゅー!!!

堺雅人はいろんな色に染まる。
役者役だけに、いろんな役に染まる役にも染まった。祭れ祭れー。
香川さんのジキルハイドな役どころも素晴らしい。The役者。待て劇場版任侠ヘルパー。
あんだけスキャンダラスに華やかな私生活を送りながら、なおも清純派(のどんづまり的な役どころ)の透明感を持ち続ける不思議な女優、ヒロスエ(役名だけ、なんとかなんなかったのかにゃ)。
かつてテレビブロスで木村拓哉を抜いて「好きな男ナンバーワン」に輝いた、いつものシュールさと違う、いろっぺえ恐さを醸した荒川良々。

お話は広がるだけ広がって、最後見事に落ちる。
ずっきゅん。

香川さんとヒロスエさんが、次にクサナギさんと同じ板の上に乗るなんてー!超期待ー!初日と真ん中らへんと東京楽日の昼公演ゲットだぜー!

と、手を変え品を変え続く祭りに踊らされる2012です。
ACTシアターに始まり、ACTシアターに終わる、みたいな。


…でもやっぱ、桐島、観たいってよ(だから邦画派なんです)
posted by NEMUKO at 23:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月31日

すうねるところ

2012年8月30日 シアタートラム ソワレ観劇。

幕の上がるほんの数日前、朝日新聞夕刊の舞台版で大きく取り上げられていたので、一気に気になりましたが、
人気の脚本家、木皿泉さんの初戯曲に、薬師丸ひろ子、篠井英介、萩原聖人、村井良大とキャストが超豪華な顔ぶれと言うこともあり、劇場チケットは既に完売御礼。
チケットぴあに残席わずかを見つけ、奇跡的に指定席を手に入れました。しかも良席。

吸血鬼の男女が、人間の子どもを育てていく日常のお話。
ちょっとネタバレをしながら。

パンフレットによると、吸血鬼たちは、自分が人間として暮らしていた時を反映した性質で、現在を生きている。
吸血鬼アザミ 人間の少年マリオに姉さんとして接している(気分は海洋学を研究する女子大生)。
吸血鬼夏彦  人間の少年マリオに父さんとして接している(気分は理想の父親)。
吸血鬼こがね 人間の少年マリオにおばあちゃんとして接している(でも気分はアラフォー女子)。
人間マリオ  高校生で絶賛反抗期中。

夏彦が2歳のマリオを、何らかの喧噪の中連れてきて、3人で育てている。
が、マリオは人間なので成長するが、吸血鬼は歳をとらない。

「なんでここんちん中のもの、全部茶色いんだよ!」家の中のものがすべからく古いことが、吸血鬼には気にならなかったのだ。おばあちゃんなんか900年生きているんだもの。

木皿さんの書くホンは、言葉の紡ぎ方が絶妙で、時にはっと現実現代的なエピソードがはいったり
日常のさりげないひとコマが、えも言われない極上の台詞になって、心の深ーいところにすっぽり落ち着く。
ドラマ「すいか」(舞台は三軒茶屋だったなあ)とか、あっちゃんの「Q10」とか。

「慣性の法則」に丸めこまれて永遠の命を生きて死なない吸血鬼と、生きて成長して老いて死んでいく人間。
両者の間に突然相容れないものが流れる。違う「匂い」だ。
吸血鬼たちはマリオを愛していて、この上なく愛していて、突如変わって終ってしまった「今までのマリオとの日常」に決着を付ける決心をする。

ホンもチャーミングなのだが、役者がものすごくチャーミングだった。
薬師丸さんは、少女のように可愛らしく、通る声も魅力的。
篠井さんは本領発揮の最高の女形。まったくぶれずに超魅力的な女形。
萩原さんはいい役者になったね。少年の面影も残しているけど。舞台は初見。達者でした。
村井くんは、テニスの王子様とか系(このくくり失礼かな)可愛いイケメンで、でも他のベテランに負けずに若手実力派の片鱗を見せる。

ラストのラストで、このところ干からびて壊れてんじゃねえか(映画おおかみこどもでも、上手いなあと感心こそすれ泣きませんでした)と思う、乾いた私の涙腺が崩壊しました。目の前がにじむのでハンカチでおさえおさえ。心の隅っこのツボを優しく突っつかれた感じで。壊れた涙腺はなかなか戻らず、帰りの世田谷線の中でもうつむくしか出来ず。偶然に友人が同じ回を観ていたらしく、電話とメールくれて、また涙。ああ。

相方にごめんなさい(時間的に)なんですが、もっかい立ち見でチケット取りました。
これはもう一回観たくなった。この感覚久しぶり。小劇場でステージ数も少ないし。精いっぱいの我儘。

さあ、これから、勢いでツタヤで借りてきた「Q10」観よう、かな?
posted by NEMUKO at 12:00| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月08日

くど監みたび

やわらかいおはなしで。

やったああああああ!!!
クドカン監督作品で、(主演は中学生かまあいいや)クサナギさんとタッグってえええええ!!!

ふたりともだいすき。
今から腹の中で劇場版任侠ヘルパーのチラシに騒ぎ(書けよ)
今更ながらドラマ任侠ヘルパーのDVDBOXを購入し(おせーよ)
青い封筒情報に目を凝らして、ファミクもプラス相方名義で二口入ってるし(たりめーだよ)
たとえ今の仕事を続けられて朝7時出勤でも、来年の朝ドラを完走する気満々なのですよ。あまちゃん。

最近「うぬぼれ刑事」のシナリオを読み返しましてね、DVDレンタルして来ましてね。
今日の下北沢放浪で、ロケ地も確認して来ましたよ。「王将下北沢店」の向かいあたりのあの建物。

まあそんなこんなで、ヘタレそうになるとうまい具合にエサを撒かれて、よちよちと生きております。

愛車スペシャライズドも乗車して12年。サドルも劣化してきたので新しいの(中古だけど)調達する運びになりましたよ。赤いSのロゴがかっけーやつ。あー久しぶりに「メッセンジャー」も観たいな。夏だし。
posted by NEMUKO at 00:19| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月07日

コルセット

オフィス・コットーネプロデュース 作・演出 前川麻子
7/7 マチネ観劇

実はわたし、下北沢 ザ・スズナリへの道を間違えて下北の街をさまよいました…

前川さんの芝居は好きだ。
大人の芝居だ。
頭と心の鍛錬にもなる。
今回は「女の話」で、主演に伊佐山ひろ子さんが来るとなると、名前しか存じ上げないものの血が騒いだ。
共演の明星真由美さん、松永玲子さんも気になった。
作品は前川さん得意の、映画をモチーフにした人間の葛藤劇だ。

実のところ
ちょっと期待値が高かった気がする。
いつものように会話の中から登場人物の関係性が詳らかになっていくのだが、今回はストーリー上、溜めに溜めに溜めて、最後にばーんと爆発するのが

ちょっと不完全燃焼感があったのだ。

役者は全員ベテランで達者だし、狭い劇場なのでまさに目の前で物語が進行していくし、舞台美術も思わぬ使われ方をして、解かれ壊され、また組みたてられる。

のだが
ぐいぐいと引き込まれていく感じが、ちょっと弱かった。

私の「心の鍛錬」が足りなかったのだろうか。鈍ってる。
頭もなー…

と、以上自分用の覚書的感想を記してみました。曖昧にしてすみません。
芝居の後、都内出身のくせに下北沢の地を初めて踏んだ、元アキバラジオ少年の相方を駅の改札で迎えて、松尾貴史さんのカレー屋さん「般°若」でおいしいカレーを食べました。

秋には大々的プロデュース作品「愛のゆくえ(仮)」が上演されるそうなので
ちょっと鍛えておけ、自分。
posted by NEMUKO at 23:55| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月30日

おとなのけんか

観て、感銘を受けた作品はこちらに記そうと心がけていますが。

感銘を受けなかった作品はスルーしています。
もしくは、寝てしまったか(こっち都合だろうが!)
映画「おかえり、はやぶさ」は3Dだから観たい、という相方に連れて行ってもらいましたが、殆ど覚えておりません。3Dメガネかけながら沈没、あああああ。

昨年春。ヤスミナ・レザの新作(だっけな)舞台「大人は、かく戦えり」が東京は新国立劇場で上演されたのを観ました。大竹しのぶ、段田安則、秋山菜津子、高橋克実。
ヤスミナ・レザはフランスの劇作家で、むっかしロンドンふらふら一人旅に出た時に現地で当たりつけて観ることにしたコメディが、彼女の「ART」でした。観劇の翌日書店フォイルズに、戯曲を探しに行きました。そのとき入手した本は、今やぼろっちいです。
その後日本で翻訳上映され、初演再演観に行きました。わたしがとっても元気だった頃。

昨年の4人芝居「大人は、かく戦えり」の感想を残していなかったのは
その時の自分として、平日マチネ(昼公演)しかみられなかったのと
平日昼なので来ている、なんでもかんでもとりあえず笑う、おばちゃんおじちゃんの客層と同調できなかったのと
フランス人のメンタリティ(なんでそうなるの)が、まったく理解できなかった、

という理由からでした。
その後、しのぶちゃんが演出に大憤怒、って情報あったから、作品そのものが上出来でなかったかもしれない、つう。役者陣が豪華だけにもったいなかったなあ。

子どものけんかをおさめに親が出たら、親の本性出過ぎてあーら大変。
という、怪我をさせた両親と、された両親の男女4人のおしばい合戦。
ロマン・ポランスキー監督。舞台はアメリカ。しかしながら監督の事情で撮影はスイスかどこからしく。

やああああ、
おっもしれーじゃないの!
大人の対応をしようと4人がそれぞれそれらしく振舞おうとするも、誰かの言動のなにかが他の誰かにひっかかって、あっちこっちほつれて。あら大変。
会話のどこら辺にひっかかるのか、フランス人だから判んなかったのか、アメリカ人だから面白いとおもったのか。
なんだそりゃ、勝手だな、自分。
どっちにしろ、筋は同じだし、レザさんは脚本にも関わっているわけだし。
昨年の私の神経に引っかからなかったものが、今年の私の神経にひっかかった。

アマゾンで、英語版の戯曲をぽちっとしました。
磨け脳みそ。DVD出たらもう一回観よう。お勧めです!
posted by NEMUKO at 15:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

タイムワープ・アゲイン!



ああ、まだ喉いてえ、がらがら。
叫び過ぎた。千秋楽前の最後のサタデーナイト、観劇。
チケット取ってくれた友人に、激感謝。

1988年夏、渋谷のシネマライズでのリバイバル上映がなければ
私は今の私ではなかったと思います。そしてその後に続いた浅草のライブ付き上映イベント。

「ロッキー・ホラー・ショー」

性倒錯者のドラアグ・クイーンのマッド・サイエンティストが、筋肉むっちむちの美少年の人造人間を作って、そこから巻きわくSFストーリー。意味なんかないわ。夢見てないで、夢になるのよ。

1975年の映画。
元はイギリスの小劇場での上演、37年たってもまだ大騒ぎ。
ブロードウェイとか映画の主演は、怪優ティム・カリー。
先月見た「スパマロット」の主演のアーサー王も、ティム・カリー。
2012年ティム・カリーダブルフィーチャー。ティム・カリー祭り。人生後にも先にもこれっきりの大イベント。

ロッキーホラーは、観客参加型映画で、観客みんなで突っ込み入れながらぎゃあぎゃあ騒いで楽しい映画です。
これが元のミュージカル舞台となると。
メインキャストの、ボンデージルックスのフランクフルター博士は、まっていました古田新太。

意味ないんです。
でもステキな空間なんです。
開場少し前に劇場で友人を待っていたら、メイクをして衣装を着たキャストの方が楽しそうにおしゃべりしたり、写真撮ったりしているんです。
だけど違ったんです。コスプレイヤーでした。それも見事な。
ロッキーホラーは、映画でもコスプレして客席で歌ったり踊ったりするんです。
そうだった…
映画イベントは何回となく足を運んだんだけど、実は舞台版は初めてでした。
そして、主演フランクフルター博士、初演の藤木孝さん、2代目のROLLYが、別役で3代目古田新太と同じ舞台に立つという。

まあ、盛り上がりましたわ。
フランク登場の場なんか、絶叫してましたわ。
すまっぴさんのコンサートでもないくらい、絶叫しましたわ。
お陰で2日経た今でも喉がひりひりしますわ。
友人の舞台通のKちゃんは、藤木さんの時から見ているコアファンで
昨年の横浜公演も見ていたそうで(横浜→福岡→大阪→東京のツアー)
千秋楽の一つ前だったので、まあ上がる上がる。
「客席の1/3の引いてる人たちっ!」とフランクに指摘されるも
フィナーレではほぼオールスタンディングでタイムワープを踊っていましたわ。
感想にならない感想で、燃え尽きました。

初めてスマホから、写真付きでブログのっけてみましたが(だらだらした本文はPCでね)。
日本語版初というCDも買って聴きました。
私はRHSのサントラコレクターで、なぜかタワレコで見つけた韓国語版(しかもなんか尻切れ的な)ももってたりして。

古田新太。ハズレなし。
私なんぞがいうのもおこがましいほど、すげえ。
そういえば、芝居に夢中で通ってた20代の頃
「役者に金を払うって、こういうことなんだよなあ」と思った、その「役者」が
古田新太(そんときの作品は生瀬さんとほぼ二人芝居の「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」初演だったと)だったんだよな、と思い出しました。

ロッキーがお姫様抱っこをできなかった、フランク博士だったかもしれないけど

またやらないかなー
と、密かに期待している私なのでした。ふるちん50になってもフランクやれそうだもん。
posted by NEMUKO at 16:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

モンティ・パイソンのスパマロット(ややネタバレ)

僕らは円卓の騎士、ジャムとかハムとか、スパムもいっぱい食べるよっ♪
SPAM a lot から スパマロット つう。

モンティ・パイソンの映画「ホーリー・グレイル」から、愛を込められパクられた(パンフより)ミュージカル。ブロードウェイで絶賛されたのを聞いてサントラ買ったのが2005年なので、想いは7年越しだったりします。「ホーリー・グレイル」を観る機会がなかなかなく、DVDを入手したのは何年前かなあ。イギリス映画史上ベスト10に入るコメディと言われますが、放り投げられて終わるので、やはり英国史を知らない日本人としては「へ?」となったわけで。面白いんですけど(TV版が好き派)。

ざっくりと、主人公であるイングランドの王、アーサー王が神のお告げを受け、円卓の騎士を集めて、聖杯を探す旅に出る、というおはなしですが。

映画版アーサー王、グレアム・チャップマン(パイソンメンバー・故人)
ブロードウェイ初演、ティム・カリー(ロッキー・ホラー・ショーの怪優で有名)
日本版、ユースケ・サンタマリア(ぷっすま「つよしぃ!」で有名)

そもそも、アーサー王と円卓の騎士達は、真剣に聖杯を探す気があったのか?
えー、よくわっかんなーい、って感じの

ゆっるーい
だいばくしょうー、な
休憩挟んで3時間近いミュージカルでした。

観に行ったのは日曜日の15日でしたが、なぜ今日が17日なのか。
感想に悩んでいたわけではありませんwww3歳の甥っ子が泊まりで遊びに来ていたので甥っ子接待でして。

脚本はパイソンメンバーのエリック・アイドルで、日本語版制作発表の時には初来日で(つうか、来日したことなかったんだ・マイケルはドジョウ鍋を食したというのに)、宣伝して帰ってらっさいました。筋はモノホンのトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルでした。
なので間違いはないはずです。面白くて、げらげら笑ったし、日本語版脚本が、おもしれえと評判なドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」の、福田雄一氏で旬どころだったりしたし。

で、なんで笑ったんだっけ。

イングランド王がフランス人の城の門兵から「やーいやーい、おまえのかーちゃん、でーべーそー!」的にくっそみそに揶揄られる台詞とか(実際見せ場)、勢いとか、予測不能の動きとかで笑ったわけで。
感想、あー、面白かったねー、さーて夕ご飯は何にしようかな、みたいな。
それが初演から今まで評価されたポイントだったんだろうなあ、と、敢えて素直に。

お勧めです!(by宇多丸・TBSれいでぃーおー)

過去の主人公アーサー王が、ビッグネームで来ていたところで、ユースケですか?
いやユースケ好きですよ、大好きですよ、でもなんでアーサー王なの?
だって開幕してからユースケの評判全然出てこないじゃん。

出てきませんねー。だって存在感ありませんでしたから。
むしろ、存在感がない演出だったんではないかなあ、と。
というのは、むんぬすっごく強力な「池田成志」と「皆川猿時」が脇を固めていたから。
成志は成志以上でも以下でもないので(今年50さい)、舞台で輝かないはずがなく
カヲルさん(皆川さん)は「11人もいる!」のダイナミックパパで知られるように、95kg(申請)の体格で存在感を余すことなく披露し
台詞は今現在の日本を表現してやまないし、ネタもしかり(95kgにのされて「漬物の気持ちが判るかー」とか)。
だから、受けるんだよねー。

ブロードウェイやウエストエンドでミュージカルを楽しむ日本人ツーリストとは違って
日本語の出来るイギリス人が観ても、困惑してしまうだろう舞台だったんではないかと。

なので、日本人(それも若い子)には、「お勧めです!」
40年くらい前に映画だったのが、こんなに面白いミュージカルになったんだよ、「お勧めです!」
スパムって、安ハムの代名詞だったんだよ、「お勧めです!」

て感じでしょうか。楽しかったし、期待を裏切られた感も全然ない。
ただただ

2005年のブロードウェイを観たかったなあ…

英語の勉強をしよう。
生まれ変わったら、イギリス人になろう。
桃を食べよう(だから古い人間なんだって)。
posted by NEMUKO at 18:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月04日

ステキな金縛り

仕事が午前中だったので、この水曜日のレディスデーに観てきました。

三谷さんの映画(フジテレビ全面製作)は、5作目だそうです。
「へー、そんなもんなの?もっと撮ってると思った」と歯を磨きながら相方。
そんくらい露出しているってことでしょう。
初めて一緒に観た映画は「The 有頂天ホテル」でした。
どんな話だったっけなあ(え?)…

みたいな。
古畑とかの前、90年初頭からの三谷ヲッチャを自認するわたし。
華やかな舞台の裏方のどっちゃかめっちゃかを描いた「ショウ・マスト・ゴー・オン〜幕を降ろすな」が初見でした。まだ20代頭なのに社会に対しそーとーヤサグレていた私は、下北沢の劇場の、すんげえ爆笑の席におりました。ちょっと立ち直りました。バブル末期。

その後、三谷さんはフジテレビ系でブレイクし、映画やドラマを何本も撮りました。
しかし、「レイ・クーニー病」に冒されてしまった時期がありました。
登場人物がちょっとした嘘をついてその場をしのぎ、その嘘が嘘をよんで大騒ぎに。
最終的に一つ一つが詳らかになり、場は収まるのですが。


「面白く、ねえんだよ!」


毒ぴーぴー吐きながら、彼を見続けていました。

そして言う(前置き長い)。


お帰りなさい、三谷さん。


ステキな金縛り。
フジバックだから、あらすじは知っている。
それでも「ザ・マジック・アワー」の時みたいなあざとい露出はなかったみたい。

深津ちゃんが、もうもうもう、可愛い。
可愛い可愛い可愛い。女優。大女優。超女優。
ダメダメ三流弁護士(弁護士だっつうだけですごいけどね)が、成長する物語。
10月に映画版「モテキ」を相当楽しみに観に行ったけど、残念だった。
ドラマ版はDVD-BOXを持ってるくらい好きなのに、残念だった。
主人公の幸世が成長してなかったからだ(頑張ってたけど方向が違った)。

エミちゃんが成長したので、そのお父さんが出てくる前に涙が出た。
ハンカチ用意してなかったから、袖で拭いた。袖がびがびになった。
エミちゃんが凛として美しかった。その他の(また大雑把なくくりを)贅を尽くしたキャスト陣も
善人役悪人役もれなくチャーミングで、素晴らしかった。

見えない霊とどうやってコミュニケーションをとるか(ネタばれです)
六兵衛さんは、見えない人には見えないけど、息を吹きかけることで存在をアピールできる。
証人台に立つ際に、「はい」はハーモニカでひとつ、「いいえ」はふたつの音で答える。

あ。
これ、「天国から北へ3キロ」だ。
恋人とちょっとした諍いで(鍋のシイタケ食ったとか食わなかったとか)飛び出した女の子が、不慮の事故で死んじゃって、その霊が彼の前に現れるけど彼には姿が見えない。
その時のコミュニケーションが、ハーモニカだった。

ネビュラ版も持っていたけど、サンシャインボーイズ版が秀逸で
ビデオを妹と一緒に観て、びいびい泣いたっけ。

切ないんだ、反則的に切ないんだ。
西田敏行さんが、またこれ可愛かったんだよね。
純粋に悪役の竹内結子さんがこれまたすごくよかったんだよね。
だからこの人強いんだって、僕妻せっちゃんより数倍(ry)。

このところ、大衆向けのやらしい匂いがして嫌いになりかけた三谷さんだったけど
私が好きだった真っ当な、笑いの中に涙、そんな映画を作ってくれた。

「お帰りなさい」
これは、「ラヂオの時間」の京香さんの台詞だ(これもまた泣ける)。

あ、両方とも宮地雅子さんの台詞だっ!

近いうちにもっかい観に行こうと思ってます。DVDになったら買います。
相方は昨日の休日、一人で「電人ザボーガー」を観に新宿行ってご満悦で帰ってきました。
来週は「劇場版サラリーマンNEO(笑)」を観に行きます。
映画づいてるな。秋だからな、秋だ(やんなきゃいけないことがー)。
posted by NEMUKO at 21:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

昆虫系【改訂版】

7/31(日)マチネ観劇。満員御礼。

そも、5月に前川麻子さんが出演した龍昇企画「台所純情」の時に、挟まっていたチラシにおうまい、となり、時せず友人の関係者の方が出演される、っつうので、帰りの東西線で「やっふう!」とテンションが上がった芝居。
7月末、涼しくてバテてなくてよかったです。
暑かったら、どうにかなってたぜ。

場所は小劇場スペースながら、大人の芝居でした。
2004年初演当時、実際にあった保険金殺人事件に関して、作者(ルックスのほほん系)の方が怒りにまかせて書いた芝居の再演。当時それほど一般評価はされなかったけど、大物の評価が高く、大切に思っていた作品を今回書きなおした、とのこと。

大舞台で狂人を演ずるのは、もしかしたらそれほど難しくはない。
登場するのは、狂っていない、まっとうで、ただただ足元を根こそぎすくわれて身の拠り所のない人間。いわば「崩れている」人間。
そいつらを意のままに操る権力を持つ社長、宮島健氏圧巻の演技。
その社長に保険金を掛けられ、命すら掴まれる社員。通うしかないスナック。死んだ目のママ(前川さん)とホステス。女はイタブラれ殴られるんだな。

イタブラれる様は、正直すっごい嫌悪感がありました。
社長にイタブラれる男性、見て見ぬふりのホステスたち、ママの伏せたまなざし。
嫌悪感と観たい感の対極にぶんぶんと揺さぶられるこの感じ。

どれもこれも、達者な演者なくしては成り立たない演出。
恐かった、本当に、恐かった。
終盤で嫌悪感が最高につのる、

ホステスの台詞「うちのひと、死んだの?…めんどくさ…」

うわああああ。自分でクスリ仕込んでたはずなのにー!
この女優さん、最高だ。

たとえば人を誘って観に行くにはつらい、こういう芝居、観て揺さぶられてずーんとなる時間。これ大切だと思う。

10年前とまったくかわらず
また前川さんを遠くで見るだけの私。
不惑超え、色気のかたまり。全てを受け入れ男をはたき倒すマドンナ。最高だ。

また板の上で見ることができますよう、市井の一観客より。
posted by NEMUKO at 14:36| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

台所純情

働き盛りの同じ年の活躍続きます。大ちゃんも前川さんもタメです。

前川麻子さんは、20代から気になっていた演出家で女優さんで、ってのはすごい前に書いたけど
ここんところ面白かった「モグラ町」シリーズは作演出で、ご本人出演ではなかった。
今回の公演は、秋にインフォメもらって「おー、行きてー!」と思ったものの、ひょんなことから勤め人になっていて
野麦峠の休日で唯一許されそうな千秋楽は、ばっこり私の健康診断と重なった。

お腹にバリウムで観劇、ムリ(涙)と当日朝、寝ぼけて相方にリアルツイートした(本人覚えてない)のが
幸か不幸か、健診のレントゲン車が故障と相成って、スケジュールは空くわお腹も空くわ。

2002年だったと思います。蒲田熱が少し落ち着いて、自分の好きな芝居ちょろちょろ観ていた頃
ドストライクだったのが、20代の頃六本木のバーで芝居打ってた前川さんの「アンファン・テリブル」だったのです。

「Soul of Cotton」と「ネクスト・アパートメント」と
弟子的に育てていた吉岡睦雄さんと共演していました。
吉岡さんは、今はがっつり色男ですが、今より10年若い頃は「クサナギツヨシのNG」と記憶しています。可愛くて朴訥。共演の前川さんに終始振り回されるワカゾウ。

今回吉岡さんと最後の芝居となる、と、前川さんが日記に綴っておられたので、観たかったのでした。ある意味ありがとう、故障したレントゲンカー(検査はまた後日だなー)。

よそ様にはそれぞれの、「台所事情」というものがあり、それを垣間見続けるのは、しんどいよ。
というお話。
前川さんと吉岡さんは夫婦で、リアルに殴るわひっぱたくわ、くんずほぐれつ。
体当たり。

前川さんが、多分普段のテンションで低い声でマシンガンのようにまくし立てる役だとすごく映えるのが印象的だったのが10年前で。
以来の女優・前川麻子は、可憐で、従順で、儚く、隙だらけな、昭和40年代の女性でした。


芝居には、いい脚本といい役者がいれば、それでいいんだ。


も一回観たいなあ、というのは無理。もうバラシは終わっちゃったからね。
こんどは…人魚ちゃーん、一緒に行こうねー♪
posted by NEMUKO at 20:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

MP2011 First Step

MP(Model Production)は関東の学生英語劇の総本山。
創設は1967年。今年で45年目の公演。
あろうことか(つうのも失礼か)、今年の演目は、大ヒット中の「glee」

私が高校生の頃、オリジナルで「Fame」(今海外でかかってるのとは別もの)やってくれて、かっちょいい大学生が歌って踊って英語もしゃべる。なんてすてちなの。よおし来年は絶対大学受かって参加してやるぞー、と子スズメのモチベーションあげてくれたのが、この英語ミュージカル集団なのでした。

あれからあ…ぼくたちはあ…

本日、当時一緒に作業場でペンキ塗れの青春を送った、エンタテイメントに詳しい親友と、世田谷で行われた第一回目の公演を観に行きました。

実は私は、gleeはついこの間、第3話をBSで初めて観たもんで。
主人公の高校教師の妻が想像妊娠でどうのこうの、って回を相方(しかも超ラップ嫌い)が一緒に観ていたもので
「わけわからん」と突っ放されて、こっちも訳分からないところから観はじめたもので
レンタルDVDで骨子だけ掴んで観に行きました。

大体が、昭和生まれの私らとは生まれも育ちも環境が全く違う若人が、歌い踊る。
英語が上手い。おまえら全員帰国子女かよ!と突っ込みたくなる。

俺らの頃の英語は、ど下手くそだったもんなあ、あの頃のキャストは名門大の名門ESSの奴らばっかりだったのになあ、あ、英語堪能な帰国子女は台詞なくってビジュアル担当だったもんなーとか、今更の毒舌。

大作に挑み過ぎたのかしら。
もうちょっと、あとワンステップ進めば、すごくいいものになったと思う。
後ろの方の席で観たせいか、ビジュアルのインパクト、キャラクターの識別が出来なくて、残念だったのがなんとも。パンフに脚本が誰かも書いてないのでなんだけど、歌もクイーンとか、ディオンヌ・ワーウィックとか、クワイヤでも聴かせる曲が多かったのに。いかんとも、中途半端に上手く、聴かせるのも中途半端感が否めない。

だが待て、待つんだ、彼らはリハーサル中に東日本大震災を経験しているのだ。
阪神淡路大震災の頃にはまだ全く子供だったはずの年頃の彼らだ。怖かっただろう。100人規模の団体が活動するに難儀したことであろう。

でも、45年続いた伝統を、彼らは今年もつなげてくれたのだ。
10年くらい前には、演出が笑いながら「来年、ないかもよ」と話してくれたのも覚えている。
どこかの大学に属していない、ボランティア的に集まった集団がこれだけ続いているのは奇跡である。
いつの間にか目が肥えてしまったおばちゃんは、ちょっと、ありゃー、と思ってしまったものの、求めるものの水準が高すぎるのかもしれない。
ただ、私たち(←スタッフだったけど)のど下手くそな英語で、熱い勢いだけでもらったオベーションは、20年以上経ってもいまだに耳に残っているのである。私たちが欲しいのは、それなんだ。

大先輩にもお目にかかり、思いがけない幸せ。相も変わらずピュアでポジティブなオーラに触れて幸せ。

明日は、何の予定もないし、お洗濯もしてしまったし。
もう一回、足を運んでみようかな。当日券に席に余裕あるかな?

Model Production 2011 「First Step」
世田谷区民会館(東急世田谷線松陰神社前下車) 5/4-5/5 マチネソワレ

若人よ、観よ。
posted by NEMUKO at 22:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月21日

英国王のスピーチ

わあわあ、4月ももう21日ですわ。
もういろいろROMしかできてない、ついったですらつぶやけない、つうか日々のネタがおもんない。気付いたらいつも野麦峠で格闘してるし、働いた割に合わない給与明細見てしょんぼりするし。つか、時給が安いんだから仕方ないんだけどさ。愚痴終わり。

関東地方だけなのか、TBSの吾郎さんのバラエティ衣替えで、OJK小島慶子と共演という、舞い上がって本当に廊下を行ったり来たりして喜んでいる私なのです。まだかみ合わないお二人ですが、初回は172cmの慶子よりも背の高い吾郎さんに萌えました。慶子が本気出したら口じゃ絶対かなわないですけどね。今日の夜が2回目。今テレビ見るもんないから、楽しみ楽しみ。

そんで、せめてエンタテイメントの感想くらい記そうよ、と思って、もう4月。
英国王のスピーチは、実は震災前に一回見たんです、意気込んで。

でも負けたんです。ル・シネマの席の座り心地よさに。もうぐっすり(号泣)。

で、映画やお芝居で高確率で寝る私。リベンジを狙うも地震の余波で落ち着かないし、水曜日は隔週で休みのはずなのに全然休めてないし、今週末で近場では上映が終わるし。

で、勝ちました(わーん、全然覚えてないシーンばっかしだったあ)。

悩みのない人はいない、とは言うけれど、人の悩みは、外からは見ることはできない。
それを見つけて、よい方向に持って行ってあげることはものすごく難しい。
ましてや、公の、イギリスの王室の人ともなれば。

幼い頃の矯正は、どれだけ人格に影響を及ぼすんだろうか。
私左利きを、記憶にない頃に鉛筆とお箸だけ矯正されましたが、実はそのあと幼稚園くらいから爪かみの癖がなかなか治りませんで。
今でもネイルとか、出来ればしたくない。爪は形がいびつなので、短い方が落ち着きます。

それを救い出して、歌うように、叫ぶように
バーティー(ジョージ6世)の心の鎖を解いてあげたライオネル。
最後の国民に当てた生放送のスピーチのあいだ、コンダクターのように腕を柔らかく振るライオネルがとても印象的でした。

たとえそれが、戦争の始まりだったとしても。

コリン・ファースがすげー素敵でしたあ。
映画っていいなあ、できれば芝居も観たいけど。松尾ちゃんの「欲望という名の電車」観たいけど。
いまのおれには、とてもむり。
でもこの先に頑張るんだもんねー。まだまだ。
posted by NEMUKO at 20:31| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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