まとまらないのです、正直なところ。
昨日仕事を納めてきたので、本日、新宿ピカデリーで3回目を観てきました。
明日からは早朝の一回上映になるそうなので、多分劇場で観賞するのは今日が最後になると判っているものの。
感想がまとまらないのですよ。
痛いんです。じりじりと。重いんです、ずっしりと。
そしてアニキの視線に突き刺されて、また痛いんです。
この話はファンタジーであってはならないと思うんですが、リアル過ぎるというのもあります。
眼をそらすことの出来ない介護の現場は事実を突き付け、
実際には見ることのない(と思われる)裏社会では、シノギの取引はあんな形でされていると思われるし、
葉子さんちのぼろいバンも、荒れた生活感の部屋も、小道具ひとつとっても、差し出されるタバコ、転がるチューハイの缶、炊き出しで食されるカップ麺。全部実在する本物。
リアルの映像には、リアルな任侠者がいないと成り立たないのであって、それが見事に実現した。
とても完成度の高い映画が出来た。ばんざーい。それだけなんですけど。
何が困るかと言うと、「ガワがクサナギなだけ」の、翼彦一がスクリーンに現存するのであって、それはテレビシリーズからずっとクサナギの中に生きていて、
いま2012年年末現在、彦一の憑依がとれた「可愛いつよぽん」状態のクサナギさんが普通にテレビでSMAPをやっているので、こちら側の切り替えが出来ないのです。テメエ殺すぞババア!とか絶対笑っちゃって言えないような。
文句を言わせてもらうと、舞台とぶつけないで欲しかった。
舞台(素晴らしかったのですよ)の柳原は、ちょくちょく素をのぞかせるので可愛くなっちゃってもまあ許せたんだけど。
重くて深くてずっしりどーん、みたいなのを、舞台と映画、続けて観ることは私には正直無理でした。
しかも両方ともずっしりどーん、と香川照之さんが共演されているし。
ばらして頂ければ、ひとつずつ吟味して、納めることが出来たはずだよなあ。
前にも舞台とドラマ重なった時あったけどさ、ファンの体力も考えてくれよ、というね。
基礎体力ないもんでついに本音が出てしまいましたあ(笑)。ライブもあったし。
元から「クサナギ成分の過剰摂取は体に悪い」論者なので、許して下さい。
ほんもんの極道、なあ。なれちゃったもんなあ。
ラストシーンの小さな笑み〜デリコのエンドロールの流れに鳥肌立ったんだよなあ。
でもこれ感想になってないよなあ。
でも書いとかないと、気持ちの整理もつかないよなあ。
感想が書けない、という意味で、トラウマ映画になりました(え)。
という、戯言でお茶を濁してしまって申し訳ありません(すごすご)。