春のドラマ「リーガル・ハイ」がすっごく面白くて、堺雅人祭りが続いていました。
ゆえ、ずっと観たいなあと思っていて、「桐島、部活やめるってよ」のようにいざという時に上映館がない(つうか選択肢がない)(行こうと思えば行ける)(でも諸事情でry)のはもったいない、と思って、今日観てきました。
不思議なタイトルは、劇中でなるほどお、となる演劇好き。
舞台発の映画化かな?と思うくらい演劇的な映画でしたが、脚本監督の方は若手で数々の賞をとっているらしく。若い才能素晴らしい。
脚本がものすごく緻密に「んなことありえねえよ」(PRICELESSのサブタイトルではありませんよ)というお話を、限りなくリアルに近く描いているので、ありえねえ話がすっと軌道に乗ってあれよあれよ、という感じ。
またメインの4人の役者が個性派揃いで、個性出し過ぎで、はまることはまること。
売れない貧乏役者の堺雅人
記憶喪失の殺し屋の香川照之
むんぬすごく計画的に婚活する女の広末涼子
えらい色気のある裏の社会の恐い人の荒川良々
みんなにはくしゅー!!!
堺雅人はいろんな色に染まる。
役者役だけに、いろんな役に染まる役にも染まった。祭れ祭れー。
香川さんのジキルハイドな役どころも素晴らしい。The役者。待て劇場版任侠ヘルパー。
あんだけスキャンダラスに華やかな私生活を送りながら、なおも清純派(のどんづまり的な役どころ)の透明感を持ち続ける不思議な女優、ヒロスエ(役名だけ、なんとかなんなかったのかにゃ)。
かつてテレビブロスで木村拓哉を抜いて「好きな男ナンバーワン」に輝いた、いつものシュールさと違う、いろっぺえ恐さを醸した荒川良々。
お話は広がるだけ広がって、最後見事に落ちる。
ずっきゅん。
香川さんとヒロスエさんが、次にクサナギさんと同じ板の上に乗るなんてー!超期待ー!初日と真ん中らへんと東京楽日の昼公演ゲットだぜー!
と、手を変え品を変え続く祭りに踊らされる2012です。
ACTシアターに始まり、ACTシアターに終わる、みたいな。
…でもやっぱ、桐島、観たいってよ(だから邦画派なんです)