2003年02月20日

ショッカーの控え室

…長い一日でした。

昨日、っつーか火曜日、賽の河原の小石のような仕事の無常さに、オノレの人生の虚しさを重ねて妙にブルー入って
「僕の生きる道」で、ティッシュの小山を作り、
涙と一緒に毒素も流れたか、お陰でぐっすりと眠ることが出来て、
今日水曜日は、久々に取った有給休暇。

中村勘九郎と、松尾スズキが
モジモジくんのような黒全身タイツで虚ろな目をして体育ずわりしているチラシ、ご覧になったことありますか?
そうです。水曜マチネの当日券狙いで「ニンゲン御破産」を観に行くため、お休み取ったのです。
要は、もたもたしてて前売りが買えなかったからなんですが、火曜の夜にこんなプレゼントをもらっちゃって(計算外)
その上芝居も観ようなんざ、虫が良すぎるぜオヤビン、って感じで、シアターコクーンに着いたのは、当券販売1時間前。
枚数約60枚。私でちょうど80人目くらい。はい残念でした。

…今は奴ら、学生の冬休みなんである。しまった、これも計算外。

でもそのまま帰ったら、今日がただの棒に振った一日になってしまうので
最初気が進まなかったソワレを観ることにしたのでした。列並びなおし。
だって、3幕、休憩2回挟んで3時間30分よ。それって歌舞伎よ。勘九郎さんだから?

本屋寄ってハンズ寄って、軽く昼食べて12:30頃戻ってみたら、客入れの脇で既に20人くらいの列。
恐るべし松尾人気、いや勘九郎と官九郎人気、その他もろもろ。

待ってる間、ずーっとこないだ買った「ユリイカ」松尾大特集読んでたもんだから、頭ん中松尾まみれ(こえー!)で
昼の1時から並んでも、当然のように立ち見席で
本当に3時間半のなっがーーーーーい芝居で
私が好む、彼特有の毒凝縮な芝居ではなかったにも関わらず、

面白かったーーーーーーーーーーー!

お話は、勘九郎演じる実之介という芝居好きが、鶴屋南北(松尾)と河竹黙阿弥(クドカン)に、自分の書いた歌舞伎を読んで評価してもらいたいのだけど
ありきたりでつまらない、お前の人生そのものを見せてみれ、ってことになって
語りだした、実之介の人生の物語。事実は小説より奇なり、ってやつ。

一幕目が内容のわりに冗長でしたが(書くのにもすんげえ時間かけてるし)
松尾作品にしちゃありきたりだなー、思ってましたがとんでもなかった。
うすーくしてわかんないようにした毒を糖衣して、多くの皆様に楽しんでもらえる仕様、かな。
あと、役者が全員達者。一人でも危なっかしい人がいたらおじゃん、の世界。なんたって勘九郎主演だし。
田畑智子が健闘。黄色に格子の娘柄の着物がよく似合ってとても可愛い。
あの古田新太がびびった、という荒川良々(カラリオのプリンタの新CMのキャラ:ぼかしはいってる人)がすんばらしい。
片桐はいりもすごい、そのはいりさんをあの身長差で姫様抱っこしちゃえる阿部サダヲもいい。
芸達者吹越満は、クサナギに似ているとあらゆる方面から言われてるようだが、私はかえって吾郎さんに似ていると思うのですが。どう?
浅野さんも芸達者だし、あの器用さは遊眠社イギリス公演ん時に鍛えられたのが役にたったと。

何といっても私の好きな、「変な動きと美声」を備え持つ役者松尾スズキと、がちゃ歯でも貧乏ゆすりでもいい、クドカンが語り部的に出ずっぱなのがとっても良い。

「褒めてもらいたい」松尾スズキが、作家としての想いを勘九郎演じる実之介(途中似非之介)にぶつけたんではないでしょうか。

そういえば幕末物、コクーンに新撰組、土方歳三再降臨!でしたのよ。
セクシー衣装だけど、妙に痩せすぎな人が演じてましたが。
あとね、巷で大人気の金髪歌舞伎役者が観に来ておられました(マチネ外れてよかったー♪)
芝居が終わって客出しのとき、握手に快く応えておられました。私は見てただけですが。超かっちょえー♪
posted by NEMUKO at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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