モーニング娘。中澤ねえさん緊急SPを見る。
全編に渡る辻のほにょほにょさ加減に言葉を失う。
ああ、可愛いよ、キライじゃないよ、可愛いんだけどさ。
ねえさん偉かったんだね、あのかーいい宇宙人コンビ(辻と加護)の躾もしなきゃいけなかったんだもんね。
ある意味癒しだね、あそこまで宇宙人だと。
ただ、加護のママの年齢聞いて絶句した身としては…(うわはははは)
それはさておき。
3/31(土)年度末を飾るにふさわしく、観劇で締め。
新国立劇場小劇場「こんにちは、母さん」千秋楽。
2回目の観劇。
すごく、シンプルに、素晴らしかったのでした。
普通の人達が
普通の下町で
普通に生活を送って
そこで起こる物語。
下町に住む母さんは、70を迎え、夫に先立たれたのち人生の春とばかりにボランティアに恋愛に輝いた生活を送っている。
その息子は40代で、大企業に勤め、自ら人事総務部長としてリストラの風と戦っている。
母と、母の恋人と、息子が送る事になる共同生活。
母。加藤治子
息子。平田満(きゃ♪)
恋人。杉浦直樹
一番身近にいる人とは、もしかしたら一番わかりあえていないかもしれない。
一番良く知っていると思っている人ともう一度向かい合うということ。
わたしの場合、自分の甘くぬるい人生の中で。
母は長女で、私も長女。
若い頃からしっかり者の母は、自分の娘をしっかり育てなければと思っていて。
小さい頃は、とっても厳しい母親でした。
中学に上がる頃、私は可愛い洋服が欲しくて
なぜだか涙混じりに母親に訴えたら
「着るもののことで悩むなんてみっともない」と一蹴されて
それから私は洋服コンプレックスになりました。
母が言いたかった事は本当は違う事だったのでしょうが、
何分ガラスの世代だったもんで傷は深く
漸く大学時代でしょうか
たまたま新しい服を着ていたのを「どうしたのそれ」と聞かれて
なんか言われるのかなとちょっとドキッとしたら
返ってきたのは「ふうん、可愛いね、いいな。」の一言。
そんなもん。ちいさな行き違い。
平田満がすばらしい。
息子、昭夫は優秀で順調な人生を送って来たように見えて
47を数える頃になって仕事にも家庭にも行き詰まってしまった。
ものすごっくヤサグレた状態の、イヤミでやーな男を、持ち前の飄々さで重くなり過ぎずに好演。
小学6年の頃に、トイレの壁にビートルズの落書きをして
母には「うまいもんじゃない」と誉められたが、頑固な足袋職人の父親には殴られて
その晩家出をしてしまう。芝居頭で語られるちいさなエピソード。
その父と同世代で、元大学教授の母の恋人は、やはり昔自分の息子に厳しく、ビートルズを禁じてレコードを捨てた過去があり
今はその頃を反省していても、そんな彼とはどうしても合い入れない。長のコンプレックス。
しかし家出をした本当の理由は、父に殴られたからではなく
一度誉めてくれた母が、父が怒ったときにフォローをしてくれなかったのがショックだったと告白がある。
やはり、ちいさな行き違い。
しかもお母さん忘れてるし…(この辺りが微笑ましい事。加藤さん可愛い。)
時代の古い新しいを超えて、とても大切なことを教えてもらいました。
是非再演して欲しいなぁ。それで皆に薦めたい。
そっか、昭夫はタケカワとか、(さだ)まっさんとかと同世代なんだ。(そう思うと自分としてはわかりやすい)
そんな、モーニング娘。と同世代の子のお父さんお母さんと、おじいちゃんおばあちゃんのお話でした。
ところで。
平田満まじで激ラブなんですけど、どうしましょう。
来月「ART」で、かわボケイワンにまた会えるー(既に2公演ゲット!)