木曜日の午前中はお散歩の日・晴れ男の私の父、浩司さんは、いつも木曜日をいいお天気の中車椅子を押してもらって、お散歩を楽しんでいました。
何気なくスーパーの冊子を目にしたら、演劇系だったので、うちに持って帰った。
最終ページに載っていたのが、朗読劇「モリー先生との火曜日」のチラシで、江東区での公演だった。
ALS(筋委縮性側索硬化症)、父と同じ病に冒された「先生」と「僕」の物語。
朗読劇で、ヴァイオリン奏者が私のお気に入りの真部裕さんだけど、即行動には、最早江東区はちょっと遠いなあ。
でもつーんと気になった。
ネットで調べてみたら、1999年に映像化されていて、モリー先生がジャック・レモンで、「僕(ミッチ)」がハンク・アザレア。
日本版は15,000円超え(ひとけたちがいますな)、なので、輸入版をあまぞんで購入しました。
つーのは、私んちには、リージョンフリーのDVDプレイヤーがあるからです(やった)。
亡くなった父は、ジャック・レモンが好きでした。
じーっくり時間をとって、心の余裕ももって、観たいと思います。
日本で人工呼吸器が普及された、父が発症したその10年後。
決して「稀な病気」ではないのです。
声を失い筋肉の運動も失う病気を発症した、その人の人となりが、本人の意志さえあれば、ちゃあんと、表現できる時代です。
父の時には、あまりにもあわあわで、最期まで「絶望」という言葉は頭を過りませんでした。
それが、父と私たち家族の人生なのかもしれません。
その人生の一つを見せてもらいます。ジャック・レモンに(あとハンクにも)。