三谷さんの映画(フジテレビ全面製作)は、5作目だそうです。
「へー、そんなもんなの?もっと撮ってると思った」と歯を磨きながら相方。
そんくらい露出しているってことでしょう。
初めて一緒に観た映画は「The 有頂天ホテル」でした。
どんな話だったっけなあ(え?)…
みたいな。
古畑とかの前、90年初頭からの三谷ヲッチャを自認するわたし。
華やかな舞台の裏方のどっちゃかめっちゃかを描いた「ショウ・マスト・ゴー・オン〜幕を降ろすな」が初見でした。まだ20代頭なのに社会に対しそーとーヤサグレていた私は、下北沢の劇場の、すんげえ爆笑の席におりました。ちょっと立ち直りました。バブル末期。
その後、三谷さんはフジテレビ系でブレイクし、映画やドラマを何本も撮りました。
しかし、「レイ・クーニー病」に冒されてしまった時期がありました。
登場人物がちょっとした嘘をついてその場をしのぎ、その嘘が嘘をよんで大騒ぎに。
最終的に一つ一つが詳らかになり、場は収まるのですが。
「面白く、ねえんだよ!」
毒ぴーぴー吐きながら、彼を見続けていました。
そして言う(前置き長い)。
お帰りなさい、三谷さん。
ステキな金縛り。
フジバックだから、あらすじは知っている。
それでも「ザ・マジック・アワー」の時みたいなあざとい露出はなかったみたい。
深津ちゃんが、もうもうもう、可愛い。
可愛い可愛い可愛い。女優。大女優。超女優。
ダメダメ三流弁護士(弁護士だっつうだけですごいけどね)が、成長する物語。
10月に映画版「モテキ」を相当楽しみに観に行ったけど、残念だった。
ドラマ版はDVD-BOXを持ってるくらい好きなのに、残念だった。
主人公の幸世が成長してなかったからだ(頑張ってたけど方向が違った)。
エミちゃんが成長したので、そのお父さんが出てくる前に涙が出た。
ハンカチ用意してなかったから、袖で拭いた。袖がびがびになった。
エミちゃんが凛として美しかった。その他の(また大雑把なくくりを)贅を尽くしたキャスト陣も
善人役悪人役もれなくチャーミングで、素晴らしかった。
見えない霊とどうやってコミュニケーションをとるか(ネタばれです)
六兵衛さんは、見えない人には見えないけど、息を吹きかけることで存在をアピールできる。
証人台に立つ際に、「はい」はハーモニカでひとつ、「いいえ」はふたつの音で答える。
あ。
これ、「天国から北へ3キロ」だ。
恋人とちょっとした諍いで(鍋のシイタケ食ったとか食わなかったとか)飛び出した女の子が、不慮の事故で死んじゃって、その霊が彼の前に現れるけど彼には姿が見えない。
その時のコミュニケーションが、ハーモニカだった。
ネビュラ版も持っていたけど、サンシャインボーイズ版が秀逸で
ビデオを妹と一緒に観て、びいびい泣いたっけ。
切ないんだ、反則的に切ないんだ。
西田敏行さんが、またこれ可愛かったんだよね。
純粋に悪役の竹内結子さんがこれまたすごくよかったんだよね。
だからこの人強いんだって、僕妻せっちゃんより数倍(ry)。
このところ、大衆向けのやらしい匂いがして嫌いになりかけた三谷さんだったけど
私が好きだった真っ当な、笑いの中に涙、そんな映画を作ってくれた。
「お帰りなさい」
これは、「ラヂオの時間」の京香さんの台詞だ(これもまた泣ける)。
あ、両方とも宮地雅子さんの台詞だっ!
近いうちにもっかい観に行こうと思ってます。DVDになったら買います。
相方は昨日の休日、一人で「電人ザボーガー」を観に新宿行ってご満悦で帰ってきました。
来週は「劇場版サラリーマンNEO(笑)」を観に行きます。
映画づいてるな。秋だからな、秋だ(やんなきゃいけないことがー)。