前川麻子さんは、20代から気になっていた演出家で女優さんで、ってのはすごい前に書いたけど
ここんところ面白かった「モグラ町」シリーズは作演出で、ご本人出演ではなかった。
今回の公演は、秋にインフォメもらって「おー、行きてー!」と思ったものの、ひょんなことから勤め人になっていて
野麦峠の休日で唯一許されそうな千秋楽は、ばっこり私の健康診断と重なった。
お腹にバリウムで観劇、ムリ(涙)と当日朝、寝ぼけて相方にリアルツイートした(本人覚えてない)のが
幸か不幸か、健診のレントゲン車が故障と相成って、スケジュールは空くわお腹も空くわ。
2002年だったと思います。蒲田熱が少し落ち着いて、自分の好きな芝居ちょろちょろ観ていた頃
ドストライクだったのが、20代の頃六本木のバーで芝居打ってた前川さんの「アンファン・テリブル」だったのです。
「Soul of Cotton」と「ネクスト・アパートメント」と
弟子的に育てていた吉岡睦雄さんと共演していました。
吉岡さんは、今はがっつり色男ですが、今より10年若い頃は「クサナギツヨシのNG」と記憶しています。可愛くて朴訥。共演の前川さんに終始振り回されるワカゾウ。
今回吉岡さんと最後の芝居となる、と、前川さんが日記に綴っておられたので、観たかったのでした。ある意味ありがとう、故障したレントゲンカー(検査はまた後日だなー)。
よそ様にはそれぞれの、「台所事情」というものがあり、それを垣間見続けるのは、しんどいよ。
というお話。
前川さんと吉岡さんは夫婦で、リアルに殴るわひっぱたくわ、くんずほぐれつ。
体当たり。
前川さんが、多分普段のテンションで低い声でマシンガンのようにまくし立てる役だとすごく映えるのが印象的だったのが10年前で。
以来の女優・前川麻子は、可憐で、従順で、儚く、隙だらけな、昭和40年代の女性でした。
芝居には、いい脚本といい役者がいれば、それでいいんだ。
も一回観たいなあ、というのは無理。もうバラシは終わっちゃったからね。
こんどは…人魚ちゃーん、一緒に行こうねー♪