2008年08月21日

女教師は二度抱かれた

8/20(水)マチネ鑑賞。
中二階立見席。芝居まるっと3時間半。

いやいや…観にいってよかった。

松尾ちゃんの芝居は、笑いを振りかけてあって、ほんとは笑ってしまってはいけないことがずきずきと描かれているホンが多く。
今回も、主演お二人と昼公演のせいでちょっと客層がいつもと違うせいか、笑い声が微妙だったりした。

が、

松尾ちゃんの眼はまっすぐで深い。
普通にありえる「悲劇」をまっすぐにとらえる。

人はたった一度のあやまちで、人生を直滑降で滑り落ちる。
そして人生は長い。

なんか、6年前に観た荻野目慶子の「業音」と似たずきずきさがあったのだが、今回はコクーンプロデュースで大スケールだ。わうわうのカメラが入ってた(放送日未定だそうで)けど、オンエアしちゃっていいのかなあ、と余計な御世話。

しのぶちゃんの狂人。もう好物と言っていいかも。
松尾ちゃんの毒と併せ持ったら最強だ。なにより可憐で無垢で、で狂ってると。前から「欲望という名の電車」の前日談、という前触れにわっくわくしていたのだけど、ブランチはモチーフの一つなのだそうだ。映画クワイエットルームの西野さんも凄かったけどね。
あと、染ちゃんがオーラがまったくない。これって凄い(褒め言葉)。歌舞伎でも現代ものでもバリバリのオーラあって普通の染様がふつーのだらーんとした男である。主役だけど。彼からオーラを消した松尾ちゃんもすごい。
他の役者さんも安心して観られることの素晴らしさ。特に大人計画の役者陣はもう言うことがない。蝉の介(バイトくん)が髪伸ばしていてかっちょよくなってたな、ってそうではなくて。

ラストに松尾ちゃんが出てきて歌って、それだけでなんか救われる気がする。
やっぱり好きなんだ。そう思った。

野田っちは、年末にコクーンで松たか子と宮沢りえぶつけてくるよ。ぞくぞく。
posted by NEMUKO at 08:50| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ステージ、シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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