以上、三谷幸喜TVを見たオノレの2002年10月の日記より。
おいらは、大学卒業公演で、レイ・クーニーのそらもう大爆笑コメディに携わりました。原語でね。満員御礼大受けで素晴らしい舞台でした。
おかげでロンドン好きになり、高じて今海外に行けなくてじらじらしているわけで。それはどうでもよく。
先週の月曜日に、東京恵比寿の劇場に、レイ・クーニーと息子マイケル・クーニーの共同作品、「トムとディックとハリー」を見てきました。私の大学時代の先輩に誘われて、平日にもかかわらずうひょひょ、とチケットを取って、楽しみにしてました。
結果。
デジャヴだ…(何年たっても変わらないって、ある意味イギリスってすごい)
1990年代。
うちらのプロダクションのビデオを今日改めて見返しましたが、短期間に体張って作ってるので、手前味噌ですがすんげえ面白いんだ。
のちにロンドンに行って、同じ作品を見たけど、日本人の俺らのほうが100倍面白いと思ったもんな。
嘘に嘘を塗り重ねてのっぴきならなくなる。これが基本。
そんでもって今回は(多分ずっとそのパターンだろうけど)、ギャグだけ過激になるが、そのタイミングが合わないし、役者が揃ってへたくそで、笑えるところも笑えない。ロンドンの匂いがしてこない。
まあ、そんなかんじでした。
作り手から身をひいてすんげえ経ちますが(大体が制作サイド(金勘定)だったしな)、惰性でつくる芝居はよくない!
レイ・クーニーの翻訳劇を3本ほど観て、ああ、ワンパターンだとがっかりして
三谷さんがレイ・クーニーが好きだっつったのは、この日記書いたころで、そらやばいぞ、とおせっかいモードだったのは覚えてる。
その頃を知らない若い世代が、レイ・クーニーって面白い、と思って、上演してくれると、俺らおせっかい世代が気付かない面白さを見せてくれるかもしれない。
ああ、よくわかんない生の舞台に身震いした14歳の頃に戻りたい…(だから無理だって)。